囲碁界最高位の棋戦「棋聖」の前人未到10連覇を目指す井山裕太棋聖に一力遼九段が挑戦する 第46期棋聖戦挑戦手合七番勝負 (主催:読売新聞社・日本棋院・関西棋院) 第4局が山梨県甲府市「常磐ホテル」で打たれ、236手で黒番の一力が半目勝ちをおさめシリーズ3勝1敗、タイトル奪取まであと1勝としました。終局時刻は19時36分、残り時間は両者1分だった。
次局第5局は3月3日(木)、4日(金)に神奈川県箱根町「ホテル花月園」で行われます。
対局の模様については 「日本棋院囲碁チャンネル」の映像ライブ配信、 およびネット対局「幽玄の間」等にてご覧いただけます。
また詳細・解説については、読売新聞の観戦記、 毎週月曜日発売の「週刊碁」、 毎月20日発売の月刊誌「碁ワールド」等にてご覧いただけます。
コメント
- 一力遼九段
- 封じ手の2路に抑えていった手があんまり良くなかったかもしれないですね。左下は結構ひどい取られ方なので今日はずっと苦しいと思っていました。
- 白112とツケて入ってこられて、黒117から中央に出ていかないと勝負にならない感じがしたので、そんなに成算が無かったですけど一応それなりに際どいのかなと思ってました。
- 元々ちょっと大変かなと思っていたので、2度目のフリカワリの辺りはいい勝負になったような気はしていました。ただ、下辺白2目に逃げられないように守らないといけなかったですね。白160から逃げ出されて少し大変かなと思っていました。
- 黒191のキリにまわらないとちょっと足りないと思っていたので、実戦のような生き形になって半目残ると思いました。
- 引き続き目の前の1局に集中して頑張りたいと思います。
- 井山裕太棋聖
- (封じ手後に)コウを仕掛けられる図はけっこう考えていたんですけど、白も何がいいか全然分からなくて、実戦の左下黒4目を取りに行ったのも良かったかどうかわからないので、難しいかなとは思っていました。
- (中央の辺りは)一直線に行ったのも良いかどうかわからなくて2度目のフリカワリではちょっと損している感じですかね。その時点ではあんまり自信が無かったです。
- 最後の死活のところはどちらでもいいように打ってしまって、実戦を選んでしまったんですけど、ちょっと錯覚があってそこは実力なので仕方がないですね。
- 気持ちを新たに少しでも自分の納得のいく碁が打てるようにしっかり準備したいと思います。
第4局陣容
タイトルホルダー | 井山裕太棋聖(名人・本因坊・王座・碁聖) |
挑戦者 | 一力遼九段 |
立会人 | 張栩九段 |
新聞解説 | 鈴木伸二七段 |
記録 | 辻華二段、森智咲初段 |
幽玄の間解説 | 内田修平八段 |
日本棋院囲碁チャンネル | 内田修平八段、他 |