井山裕太棋聖に山下敬吾九段が挑戦する第40期棋聖戦挑戦手合七番勝負【主催:読売新聞社】の第4局が2月17、18日北海道帯広市の「北海道ホテル」で行われた。
結果は189手までで黒番の井山が中押し勝ちをおさめ、4連勝でタイトルを防衛した。
これで井山は挑戦手合16連勝、35個目のタイトル獲得となり、棋聖4連覇、名人、本因坊、王座、天元、碁聖の6冠を維持した。
終局は18時57分、持時間8時間のうち残り時間は黒番の井山が9分、白番の山下が1分だった。
前人未踏の7冠がかかる十段戦五番勝負は3月8日に開幕する。
両対局者のコメント
井山棋聖
「山下さんは最強の相手と思っていますのでストレートで防衛できて自信になります。第4局は序盤は少し苦しくして良くなるまで時間はかかりました。防衛できて嬉しいです。終わってほっとしています。今シリーズを通して特に苦しかった第2局に勝てたのが大きかったです。自分らしく戦えたことが一番良かったです」
山下九段
「本局は序盤の分かれの判断がまずかったし、足が遅かったです。今シリーズはあまりいいところがありませんでした。思うように打てなかったのですが仕方がありません」
【第40期棋聖戦七番勝負第4局終局の場面】
黒:井山裕太棋聖 白:山下敬吾九段 黒番中押し勝ち
棋聖戦七番勝負は日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたしました。
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