伊田篤史十段に井山裕太棋聖が挑戦する森ビル杯第54期十段戦挑戦手合五番勝負(主催:産経新聞社)が3月8日、大阪府東大阪市の「大阪商業大学」で開幕した。ニギリの結果、伊田の黒番と決まり9時30分より対局が始まった。
結果は井山が206手まで白番中押し勝ちをおさめシリーズ先勝となった。終局は17時29分、持時間3時間のうち残り時間は両者ともに2分だった。
第2局は23日(水)に三重県湯の山温泉「湯元 グリーンホテル」で行われる。
第54期十段戦五番勝負はネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたします。
両対局者のコメント
井山棋聖「右上の分かれはまずまずだと思った。
白116のコスミツケから左辺と右下のフリカワリのようになり、
形が決まって分かりやすくなって、少し残ると思った。
星の上ではリードしたが、まだまだ先は長いので、次局精一杯やるだけです」
伊田十段「右上で後手をひいて少し悪いと思った。
左下を活きたときには黒地も多いのでやれるかと思ったが、
上辺の白100のブツカリではヒキくらいを考えていて、 左上の白地が予想より大きくまとまってしまった」
【第54期森ビル杯十段戦挑戦手合第1局終局図】
黒:伊田篤史十段 白:井山裕太棋聖 白番中押し勝ち