井山裕太十段に余正麒七段が挑戦する森ビル杯第55期十段戦挑戦手合五番勝負(主催:産経新聞社)の第3局が4月6日に長野県大町市の「くろよんロイヤルホテル」で行われた。
結果は余が204手まで白番中押し勝ちをおさめ、本シリーズ初勝利。対戦成績を余の1勝2敗とした。
終局は18時43分、持時間3時間のうち残り時間は両者ともに1分だった。
第4局は21日(金)に大阪市北区の「日本棋院関西総本部」で行われる。
両対局者のコメント
余七段「苦しいと思っていたが、白166と黒を分断できたあたりで手ごたえを感じた。番碁で初めて井山十段に勝利することができて、とても嬉しい。次もいつも通り平常心でがんばりたい」
井山十段「常に判断が非常に難しい碁だった。コウのフリカワリは悪くないと思っていたが結果的にはわからない。左下がもう少しアジがつくと思っていたが実戦程度では不満だった。少しずつ色んなところで悪くなってしまったと思う。精一杯打った結果なので仕方ない。次局はもう少し良い碁を打ちたい」
森ビル杯第55期十段戦挑戦手合五番勝負第3局
黒:井山裕太十段 白:余正麒七段 白番中押し勝ち
(幽玄の間解説:河野臨九段)
第55期十段戦五番勝負はネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたします。
【お詫び】一部表現に丁寧さを欠いた点がございました。修正してお詫び申し上げます。