井山裕太十段に村川大介八段が挑戦する森ビル杯第56期十段戦挑戦手合五番勝負【主催:産経新聞社】の第1局が3月6日(火)に大阪府東大阪市の「大阪商業大学」で行われた。
結果は、156手まで白番の井山が中押し勝ちをおさめ、シリーズ先勝となった。終局は17時14分、持時間3時間のうち残り時間は両者ともに1分だった。第2局は、3月22日(木)に埼玉県戸田市の「戸田市文化会館」にて行われる。
両対局者コメント
井山十段「どの手がまずかったかはわからないが、序盤は黒に右上囲われて自信が無かった。結局下辺の勝負かなと思っていましたが、実戦のように白の大事なところで威張られると苦しいと思ってたので、成算は無かったですけど攻め合い含みにいくよりしょうがないかなと。なにもわかってはなかったですけど、まとめるのは大変な碁形かなとは思っていました。下辺の白に一応先手で一眼できそうな形になって、少し流れが来たかなと思いました」
村川八段「(69のトビについて)左辺のあたりに入りながら凌げる展開になればと思ったが、形勢に自信は無かった。あっさり右上を黒地にしたが、自信があっての事ではなかった。形が決まって以降は黒地もあまり増えないので...。調べなければわからないのですけれども、下辺あっさりうまく手を伸ばされてしまってダメでした」
日本棋院ネット対局「幽玄の間」では森ビル杯第56期十段戦挑戦手合五番勝負を全局棋譜ライブ中継いたします。
また、Youtube「日本棋院囲碁チャンネル」で動画配信を実施いたします。
森ビル杯第56期十段戦第1局終局図
黒:村川大介八段 白:井山裕太十段