井山裕太十段に村川大介八段が挑戦する森ビル杯第56期十段戦挑戦手合五番勝負【主催:産経新聞社】の第2局が3月22日(火)に埼玉県戸田市の「戸田市文化会館」で行われた。
結果は、215手まで黒番の井山が中押し勝ちをおさめ、開幕から連勝でタイトル防衛まであと1勝とした。終局は17時42分、持時間3時間のうち残り時間は両者ともに1分だった。第3局は、4月12日(木)に長野県大町市の「くろよんロイヤルホテル」にて行われる。
両対局者コメント
井山十段「フリカワリでは下辺白を良い形でとれたので少し得したと思ったが、結局左下方面がどのくらいまとまるかが勝負だったので形勢は良くわかってないです。終盤は死活も読めていなくて実戦のようなコウになっては全然予定の事ではなくて、ダメにしててもおかしくないと思います。本当に最後の最後で少しコウ材が有利そうで、いけそうだと思いました」
村川八段「上辺で白の生きを見逃してはっきりまずい事になった。フリカワリの図よりは先にコウを強くするような良い図があって、少し判断がおかしかった。シノギ勝負のときは難しい碁になると思ったが、実戦はシノギでもたついた感じがしました。反省して次の対局の準備をしたい」
日本棋院ネット対局「幽玄の間」では第56期十段戦挑戦手合五番勝負を全局棋譜ライブ中継いたします。
また、Youtube「日本棋院囲碁チャンネル」で動画配信を実施いたします。
第56期十段戦第2局終局図
黒:井山裕太十段 白:村川大介八段