謝依旻女流棋聖に牛栄子初段が挑戦する第20期ドコモ杯女流棋聖戦挑戦手合三番勝負【主催:株式会社NTTドコモ】の第3局が2月6日(月)に東京都千代田区の「竜星スタジオ」で行われた。
結果は161手まで黒番の謝女流棋聖が中押し勝ちをおさめ女流棋聖位を防衛した。
なお、謝は今回の防衛で女流棋聖5連覇を達成し、女流本因坊戦(2011年・30期)、女流名人戦(2012年・24期)に続き、挑戦手合制の女流棋戦で3つ目の名誉称号資格を手にした。
両対局者コメント
謝女流棋聖
(第3局について)一手30秒の早碁なので緊張しつつ、どんな碁になるかわくわくしながら打つことができました。 第3局は第2局での負けから気持ちを切り替えて、後がなかったので悔いの無いように打つことを心がけました。 牛さんのミスに救われてなんとか勝つことができました。
(シリーズを振り返って)牛さんの気合いに圧倒される場面が何度かありました。 第2局では自分が序盤で悪くしてしまい中盤以降何度か仕掛けたのですが、牛さんに全て上手くかわされてしまいました。 牛さんは力強い碁だが無理な手を打つこともなくとても強く、初タイトルを取った頃の私と比べて落ち着きや冷静さがあると思います。 牛さん以外にも10代の女流棋士が力をつけてきていることは喜ばしいことですが、女流棋聖のタイトルはまだ渡したくありません。 女流棋聖を防衛して2017年のいいスタートを切ることができました。。来月からの女流名人もがんばって打ちたいです。
牛初段
(第3局について)自分なりに精一杯打ちましたが、実力が及びませんでした。
(シリーズを振り返って)初めての挑戦手合で緊張しました。 第2局では自分の碁を打つことを心がけて打ち、手ごたえはありました。 これからも1局1局を大切に打っていきたいです。
第20期ドコモ杯女流棋聖戦挑戦手合三番勝負第3局
黒:謝依旻女流棋聖 白:牛栄子初段 黒番中押し勝ち
(幽玄の間解説:白石勇一六段)
お知らせ
日本棋院ネット対局「幽玄の間」では第20期ドコモ杯女流棋聖戦挑戦手合三番勝負全対局を解説付で棋譜ライブ中継いたします。