上野愛咲美四段が十段戦本戦入り!


 8月19日(木)に大和ハウス杯第60期十段戦(主催:産経新聞社、 特別協賛:大和ハウス工業株式会社) 最終予選決勝、 常石隆志四段上野愛咲美四段戦が打たれ、 上野が263手までで白番9目半勝ちをおさめ、自身二度目の七大棋戦本戦(十段戦は初)出場を決めた。
 七大タイトル戦(棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖・十段)で女流棋士が本戦入りするのは2020年12月に第47期天元戦で 上野自身が初の本戦入りを決定して以来、女流棋士史上11人目・15回目となる。


コメント

上野愛咲美四段
「(常石さん、今年4敗目ですが) (勝てて)よかったです。自信になります。(本戦入りですね)朝晴れてて、ルーティン(※)も全部やったので(笑)。 (本戦で)誰と当たるか楽しみ。井山さんとは練習碁でも打ってもらったことがないので、当たれたらうれしいけど、誰とでもうれしいです」
※愛咲美のルーティン:縄跳び777回/バナナ少々/ランチに麻婆茄子/朝天気がいい

両者初の十段戦本戦入りをかけた対局は上野が制す
第47期天元戦以来自身2度目の七大タイトル本戦入り
今年ここまで25勝3敗と絶好調だった常石。上野に屈す
終局図

女流棋士の七大タイトル戦本戦出場(段位は当時)

棋士名棋戦

本戦出場枠

1. 1. 本田幸子五段 天元戦 昭和54年/1979年 32
2. 2. 小林禮子六段 天元戦 昭和55年/1980年 32
3. 3. 楠光子五段 碁聖戦 昭和58年/1983年 32
4. 4. 小川誠子五段 天元戦 平成5年/1993年 32
5. 5. 吉田美香六段 碁聖戦 平成7年/1995年 32
6. 6. 小林泉美五段 十段戦 平成15年/2003年 16
7. 小林泉美六段 十段戦 平成16年/2004年 16
8. 7. 加藤啓子六段 天元戦 平成20年/2008年 32
9. 8. 桑原陽子五段 天元戦 平成20年/2008年 32
10. 9. 藤沢里菜三段 碁聖戦 平成29年/2017年 32
11. 10. 鈴木歩七段 天元戦 平成29年/2017年 32
12. 藤沢里菜四段 碁聖戦 平成30年/2018年 32
13. 藤沢里菜四段 天元戦 平成31年/2019年 32
14. 11. 上野愛咲美三段 天元戦 (令和2年/2020年) 32
15. 上野愛咲美四段 十段戦 (令和3年/2021年) 20

藤沢は2019年1月の第46期天元戦本戦1回戦で高橋真澄三段勝利。 本戦出場枠は期により数名前後する。



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