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井山裕太王座への挑戦者を決める第65期王座戦挑戦者決定戦(主催・日本経済新聞社)が8月25日に日本棋院東京本院で行われた。
一力遼七段―芝野虎丸七段という顔合わせになった。
本年の成績は芝野が33勝7敗、一力が32勝9敗で、日本棋院の全棋士のうち、勝ち星数が1位と2位の好調者同士の対戦。過去の両者の対戦成績は、芝野の2勝1敗だ。
熱戦の結果は、317手まで、一力の黒番1目半勝ちとなり、井山王座への挑戦権を獲得した。王座戦五番勝負には初登場。第1局の10月20日の時点で20歳4ヵ月で、昭和51年(第24期)の趙治勲七段(当時)に並び、王座戦挑戦手合出場の年少タイ記録となった。また、一力の挑戦手合出場は昨年の第42期天元戦に続いて2回目。
芝野は七大タイトル挑戦手合出場の史上最年少記録がかかっていたが及ばなかった。
3連覇と通算5期目の王座を目指す井山王座と一力七段との楽しみな五番勝負は10月20日(金)神奈川県横浜市にて開幕する。
詳細は、主催紙の日本経済新聞の記事や観戦記、週刊碁にてご覧ください。
両対局者のコメント
一力「(今日の碁について)序盤から難しい戦いで右上の戦いで元気が出た。黒205手の切りからの折衝で、白2子を取れたので良くなったと思いますが、ヨセで乱れたのが悔やまれます。(五番勝負に向けて)井山王座との対決は最善を尽くしていきたい。来週には天元戦の挑戦者決定戦も控えているのでそちらとあわせていい秋にしたい」
芝野「白がいい場面もあったと思うのですが、全体的に難しかった。ツケ切り(黒199、205)から白2子を取られてはダメですね」
王座戦五番勝負日程
第1局 10月20日(金) 横浜ロイヤルパークホテル(横浜市)
第2局 11月18日(土) ホテルオークラ神戸(神戸市)
第3局 11月20日(月) ホテルオークラ神戸(神戸市)
第4局 12月1日(金) 仙台ロイヤルパークホテル(仙台市)
第5局 12月15日(金) 龍言(新潟県南魚沼市)
王座戦挑戦者決定戦は日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継(解説・林漢傑七段)いたしました。