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3連覇を目指す芝野虎丸王座に井山裕太四冠(棋聖・名人・本因坊・碁聖)が挑戦する
第69期王座戦挑戦手合五番勝負
(主催:日本経済新聞社・日本棋院・関西棋院)
第2局が11月12日(金)に兵庫県神戸市「ホテルオークラ神戸」で打たれ、黒番の芝野が201手までで中押し勝ちをおさめ、シリーズ1勝1敗とした。終局時刻は18時39分、消費時間は芝野が2時間59分、井山が2時間58分。
次の第3局は来週11月19日(金)に新潟県南魚沼市「ryugon」で打たれる。
対局の模様については 「日本棋院囲碁チャンネル」の映像ライブ配信、
およびネット対局「幽玄の間」等にてご覧いただけます。
また詳細・解説については、日本経済新聞、
毎週月曜日発売の「週刊碁」、 毎月20日発売の月刊誌「碁ワールド」等にてご覧いただけます。
コメント
- 芝野虎丸王座
- この碁は最初にフリカワリがあったが、その前にブツカッてハネ出してこられた手(白52,54)は、あまり深く考えておらず、実戦は少しまずそうかなと思いながら打っていた。
実際、右上を取られて大変な碁にしたかと思っていたが、一応キリ(黒109)から戦いになって、かなり難しくなったかなと思っていた。
(白54の後の大長考の場面では)
実戦の(右上で)何かのコウになりそうな図も考えたりはしていたが、他の手も色々考えてあまりどれも自信が無かった。
(勝ちになったと思ったのは)
カドにいったとき(黒125)に、結構厳しいのかと思っていたが、正しく打たれていたらシノガれるような図もあった気がする。
フリカワリになった時に中央の黒を捨てて少し良くなったと思うが、最後も多分ひどいことになってたと思うので、オシてグズんで(白192、黒193)、一応何とかなったという感じだった。
途中までは少し悪いと思っていたが、よく打てたかなと思う最後にちょっとミスがあったと思うので直していきたい。
(3局目に向けて)今回の五番勝負でとりあえず1つ勝ててほっとしたというのが正直なところ。3局目以降もこれまでと変わらずに集中して打ちたい。 - 井山裕太棋聖
- (左上の)コウ争いから非常に難解で、コスんで(白90)、コウは残っているがすぐに黒からすごい手があるわけではないので、最初は悪くないのではないかと思って打っていた。
ただ、やっぱりそれを睨まれながらツケ(黒93)られて、そのへんの対処が甘かったかもしれない。どこまでいっても形勢判断がよくわからない。
キリから伸びられた手(黒109,111)が非常に厳しい手で、そのあと白もいろいろな打ち方があったとは思うが、からみ攻めになったあたりで苦しいのかなと。
このあたり(中央下辺)を決められてしまって取られては、はっきりだめにしてしまった。
(どこで苦しくなったかは難しい?)そもそもよかったのかは自分ではわからない。やはり切られて(黒109)からは苦しい時間が長かった。
(3局目に向けて)仕切り直して精一杯次も頑張りたい。
第2局陣容
タイトルホルダー | 芝野虎丸王座 |
挑戦者 | 井山裕太四冠(棋聖・名人・本因坊・碁聖) |
立会人 | 山田規三生九段 |
新聞解説 | 村川大介九段 |
記録 | 鳥井裕太三段、塚田千春初段 |
幽玄の間解説 | 大橋成哉七段 |
日本棋院囲碁チャンネル | 孔令文七段、大橋成哉七段、他 |