趙治勲名誉名人に和製囲碁AIソフト「DeepZenGo」が挑戦する第2回囲碁電王戦【主催:株式会社ドワンゴ】の第2局が11月20日(日)の13時から東京都内のホテルで行われた。結果は、DeepZenGoが179手まで黒番中押し勝ちをおさめた。和製囲碁AIソフトがハンデ無しの互先で棋士に勝つのは初めて。
終局時刻は16時15分。持ち時間各2時間のうち、残り時間は黒番のDeepZenGoが52分、白番の趙が1分だった。
どちらが勝ち越すことができるのか、注目の第3局は23日(水・祝)に東京都千代田区の日本棋院東京本院で行われる。
第3局の模様は日本棋院ネット対局「幽玄の間」で棋譜ライブ中継を伊田篤史八段の解説でお届けします。
両者のコメント
趙「序盤は悪かったがシノいでいたと思った。ただこの(右辺)石が死んじゃいけないね。もっと軽く打たなきゃ。ちょっと勝ちにいっちゃったね。(Zenの打ちぶりについては?)というより自分がひどい。情けないね。軽く打たなきゃいけないね。(第3局に向けて)1勝1敗にする気はなかった。今日負けたのは自分が弱かったのでしょうがない。もうちょっとましな碁を打ちたい」
DeepZenGo開発チーム加藤英樹氏「感無量のひとこと。第1局より考慮時間を1.6倍にしたが、最後のミスが無ければどうなっていたかまだわからなかった。時間設定の変更は効果があったと思う。(第3局に向けて)記者会見の時に1勝1敗になれば盛り上がると話したが、運良くそうすることができた。多くの皆さんに見ていただきたい。」
第2回囲碁電王戦第2局
黒:DeepZenGo 白:趙治勲名誉名人 黒番中押し勝ち幽玄の間解説:柳時熏九段
この対局は、日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたしました。