日本棋院創立100周年のご挨拶


 2024年7月17日、日本棋院は創立100周年を迎えました。

 日本囲碁界は関東大震災後の大正13年に財界人の大倉喜七郎氏の財政支援の下、全棋士が所属する日本棋院を起ち上げました。

 その後、新聞各紙がのきなみ棋戦を創設し、対局の掲載による囲碁欄の拡充など囲碁界は新聞社とともに隆盛を極め、現在に至っています。

 また、囲碁界は地域の囲碁愛好家とともに、青少年の育成や地域振興を目的とした普及活動を行うにあたり、企業や個人の愛好家による支援に支えられてきました。

 日本棋院はこうした多くの方々のたゆまぬ努力により、幾多の困難を乗り越え100周年の節目を迎えることができました。

 我が国の国技である囲碁をとおしてわが国の文化に貢献するという理念の下、日本棋院は次世代を担う棋士の育成に取り組んでおりますが、次の100年に向けてこの理念を継承してまいります。

 これまで日本棋院の発展にご尽力いただいた関係各位の皆様に深く感謝申し上げますとともに、次の100年への更なる発展に向け、皆様のさらなるご理解とご支援をお願い申し上げます。

公益財団法人日本棋院