11月21日、ノーベル化学賞受賞者であり人工知能分野の第一人者であるデミス・ハサビス氏を日本棋院に招き、特別イベント「AlphaGoから広がる囲碁とAIの可能性」が開催された。
まず、幽玄の間で井山裕太王座と30手ほどの記念対局が行われた後、2階大ホールで武宮陽光理事長より感謝の九段免状を贈呈された。その後、一力遼棋聖との特別対談が行われ、AIの今後について等意見を交わした。
この訪問は、ハサビス氏が2024年慶應医学賞を受賞し、前日の11月20日に慶應義塾大学で授賞式が行われたことを契機に実現した。DeepMind社の創設者である同氏は、AI「AlphaFold」を通じてタンパク質構造予測を成功させ、医薬品開発に大きな貢献を果たした。囲碁への深い関心も持つハサビス氏は、事前の調整を経て日本棋院を訪れることとなった。