杉内八段と藤沢女流本因坊が文藝春秋に登場


杉内寿子八段 藤沢里菜
女流本因坊

  二月十日発売の『月刊文藝春秋』三月号に、杉内寿子八段藤沢里菜女流本因坊が登場する。杉内八段は特集記事、『「第一号」時代を変えた女たち』(執筆・石井妙子)に、「女性初の高段位棋士」として取り上げられている。藤沢女流本因坊は「日本を代表する女性120人」という企画だ。

  杉内八段の特集を紹介しよう。
 「女はたとえ棋士になっても四段どまり。五段以上にはなれない」と囲碁仲間が豪語するのを聞いて、疑問を感じたのが杉内八段の父。
 「頭脳競技なのだから女性にも不可能ではないはず。ひとつ自分の娘に教えて試してみよう」
 以来、アマチュア強豪の父は娘に夢を託し、女性初の偉業に向けて、親子はともに歩んでいく。
 周囲からの期待と重圧、鏡も見なかったという修業時代、また出産し十年ぶりに現役復帰した際の苦悩など興味深いエピソードが綴られている。
 囲碁ファンには必見の号だ。是非、ご一読を。