藤沢秀行が囲碁殿堂入り(第17回囲碁殿堂表彰)


 10月30日、日本棋院において「囲碁殿堂表彰委員会」が開催され、藤沢秀行(ふじさわひでゆき)が第17回囲碁殿堂入りとして選ばれました。
 有識者、マスコミ関係者、日本棋院役員、棋士で構成された表彰委員会委員の内、出席された8名により、事前にノミネートされた候補者の中から投票により選出されました。
 囲碁殿堂入りを果たした藤沢秀行に対しては、顕彰レリーフを制作し、日本棋院会館地下一階の「囲碁殿堂資料館」にて展示を行う予定です。

囲碁殿堂入り決定者の経歴と選考理由

藤沢秀行(ふじさわひでゆき)
1925(大正14)年-2009(平成21)年神奈川県横浜市出身。福田正義門下。「強烈な努力」の言葉を残す。
昭和15年入段。山部俊郎、梶原武雄とともに「戦後三羽烏」「アプレゲール三羽烏」と称された。日本棋院第一位決定戦、旧名人戦、天元戦等創設されたタイトル戦の初代優勝者となることから「初物食い」の異名を持つ。昭和57年棋聖戦6連覇を成し遂げ、名誉棋聖の称号を得る。平成4年王座戦防衛、最高齢タイトル記録(67歳)。門下に高尾紳路九段ら。自分の弟子以外の若手棋士の指導にも力を注ぎ、中国・韓国の棋士からも尊敬されている。

〈参考〉過去の殿堂入り

第1回特別創設記念表彰:徳川家康本因坊算砂、本因坊道策、本因坊秀策
第2回特別創設記念表彰:本因坊丈和
第3回表彰:本因坊秀和、大倉喜七郎
第4回表彰:本因坊秀甫
第5回表彰:本因坊秀栄、本因坊秀哉
第6回表彰:瀬越憲作
第7回表彰:木谷實
第8回表彰:岩本薫
第9回表彰:安井算哲(渋川春海)、陳毅
第10回表彰:喜多文子
第11回表彰:橋本宇太郎
第12回表彰:呉清源
第13回表彰:寛蓮、井上幻庵因碩
第14回表彰:正岡子規
第15回表彰:正力松太郎
第16回表彰:坂田栄男、趙南哲

囲碁殿堂表彰委員会委員

齋藤十朗 元参議院議員 元参議院議長
三好徹 作家
藁科満治 元参議院議員
谷岡一郎 大阪商業大学学長
徳毛貴文 読売新聞東京本社編集局次長兼文化部部長
丸山玄則 朝日新聞文化くらし報道部部長代理
出水奈美 毎日新聞社学芸部長
白木緑 日本経済新聞社編集局文化部長
酒井孝太郎 産経新聞東京本社編集局文化部部長
今井敬 日本棋院総裁
小林覚 日本棋院理事長
武宮正樹 東京棋士会会長
林海峰 名誉天元
(2020年10月1日現在)以上

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