杉内 雅男九段(日本棋院東京本院所属)がご逝去されました。
謹んでお悔やみ申し上げます。
昭和12年入段、34年九段。
昭和34年、第4期早碁名人戦で優勝(初タイトル)。昭和38年、第7期囲碁選手権戦で優勝。昭和52年、第2期天元戦準優勝。
旧・名人戦リーグ5期、本因坊戦リーグ7期在籍。
平成4年、勲四等旭日小綬章。平成16年、通算800勝達成。同年、大倉喜七郎賞受賞。
生涯現役で通し、最後の対局は平成29年11月2日、第43期棋聖戦FTの対小山栄美六段戦(黒番中押し負け)。現役最高齢だった。
通算成績は883勝677敗12ジゴ2無勝負。
杉内寿子八段は妻。日本棋院常務理事、副理事長を歴任。日本棋院東京本院所属。
杉内先生は中日関係が未だ正常化していなかった二十世紀6、70年代に、たびたび中国を訪れ、中国の棋士と広く交流を行い、新中国の囲碁の実力向上を大いに促進され、中国の周恩来総理、陳毅元帥の接見を受けられました。
杉内先生は長年にわたり粘り強く囲碁の道と取り組まれ、孜々として倦むことなく、プロとしての生涯は八十年の長きに達し、夫人の杉内寿子八段とともに一貫してプロ棋戦に参加し続け、幾度となく最高齢の世界記録を打ち立てられ、かつ戦績も際立って素晴らしく、世界のすべてのプロ棋士のお手本でありました。
杉内先生のご逝去は世界囲碁界の甚大なる損失であり、謹んで中国の全プロ棋士を代表し、杉内雅男先生に深い哀悼の意を表するとともに、杉内寿子夫人及び日本棋院に対し心よりお悔やみを申し上げるものでございます。
杉内雅男先生、とこしえに。
謹んでお悔やみ申し上げます。
- 逝去月日
- 平成29年11月21日
- 享年
- 97
略歴
宮崎県出身。故・井上一郎五段門下。昭和12年入段、34年九段。
昭和34年、第4期早碁名人戦で優勝(初タイトル)。昭和38年、第7期囲碁選手権戦で優勝。昭和52年、第2期天元戦準優勝。
旧・名人戦リーグ5期、本因坊戦リーグ7期在籍。
平成4年、勲四等旭日小綬章。平成16年、通算800勝達成。同年、大倉喜七郎賞受賞。
生涯現役で通し、最後の対局は平成29年11月2日、第43期棋聖戦FTの対小山栄美六段戦(黒番中押し負け)。現役最高齢だった。
通算成績は883勝677敗12ジゴ2無勝負。
杉内寿子八段は妻。日本棋院常務理事、副理事長を歴任。日本棋院東京本院所属。
中国囲棋協会から杉内九段への追悼文(原文中国語)
杉内雅男先生に心より哀悼の意を表します
日本棋院 御中
杉内雅男九段が2017年11月21日 ご逝去のことを驚愕とともに承り、中国囲碁界は深い悲しみの念を覚えております。杉内先生は中日関係が未だ正常化していなかった二十世紀6、70年代に、たびたび中国を訪れ、中国の棋士と広く交流を行い、新中国の囲碁の実力向上を大いに促進され、中国の周恩来総理、陳毅元帥の接見を受けられました。
杉内先生は長年にわたり粘り強く囲碁の道と取り組まれ、孜々として倦むことなく、プロとしての生涯は八十年の長きに達し、夫人の杉内寿子八段とともに一貫してプロ棋戦に参加し続け、幾度となく最高齢の世界記録を打ち立てられ、かつ戦績も際立って素晴らしく、世界のすべてのプロ棋士のお手本でありました。
杉内先生のご逝去は世界囲碁界の甚大なる損失であり、謹んで中国の全プロ棋士を代表し、杉内雅男先生に深い哀悼の意を表するとともに、杉内寿子夫人及び日本棋院に対し心よりお悔やみを申し上げるものでございます。
杉内雅男先生、とこしえに。
2017年11月22日
中国囲棋協会
中国囲棋協会