囲碁殿堂表彰
第9回表彰
安井算哲 ( 渋川春海 ) ( やすい さんてつ ( しぶかわ しゅんかい ) )
- 生年
- 1639年(寛永16年)
- 没年
- 1715年(正徳5年)
- 経歴( 棋歴 )
- 囲碁四家の一つ、安井家の一世算哲の子として京都に生まれる。
17歳で御城碁に初出仕。1684(天和3)年まで17局を勤めた。
1690(寛文10)年の御城碁で本因坊道策に対し第一着を天元に打つ。しかし負けてしまいそれ以降は天元に打つのを止める。
日本初の国産歴(貞享暦)を編纂し評価され天文方に任命。
- 主な業績
- 江戸初期を代表する棋士であり、天文暦学者としても著名。
碁盤を天文に見立て、初手はその大極である天元に置くのがふさわしいとの判断をしたことで知られる。
「今で言うとノーベル賞級の学者がトップクラスの棋士を勤めているようなもの」と評価されている。
陳 毅( ちんき、チェン・イー )
- 生年
- 1901年
- 没年
- 1972年
- 経歴( 棋歴 )
- 中国の政治家、軍人、外交官。中国共産党の十大元帥の一人。外交部長(外務大臣)などを務めた。
囲碁の普及教育活動に取り組まれ、その中心人物となり、1962年に中国囲棋協会が設立された際、名誉主席に就く。
日中囲碁文化発展の功績により1963年日本棋院と関西棋院から名誉七段が贈られた。
- 主な業績
- 日本との国交正常化のために、囲碁を基にした文化交流を試みる。1960年、公式に「訪中棋士団」(団長瀬越憲作)を受け入れる。
その後も毎年日本からの訪中団を受け入れ、杉内雅男、宮本直毅、梶原武雄らが訪中し、「日中囲碁交流」が行われた。
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