棋士名 1回戦 2回戦 準決勝 決勝
鈴木  歩七段 上野愛
10/23
上野愛
11/16
上野愛
11/23
上野梨
12/14
上野愛咲美女流名人
大須賀聖良二段 大須賀
10/26
三村 芳織三段
加藤 千笑三段
10/26

11/16
徐  文燕二段
稲葉かりん二段 向井
11/2
向井 千瑛六段
謝  依旻七段
11/2
藤沢里
11/20
上野梨
11/23
牛 栄子扇興杯
小山 栄美七段 藤沢里
10/19
藤沢里菜女流本因坊
王  景怡三段 王景
10/23
上野梨
11/20
吉田 美香八段
佃 亜紀子六段 上野梨
10/19
上野 梨紗二段


1回戦

11月2日

〈 向井千瑛 ― 稲葉かりん 〉
 序盤で主導権を握った向井六段が、中盤以降も押し切る好局となった。次の相手である徐文燕二段について「読みも判断もしっかりしていて強敵です。若手に読み負けないように、しっかり準備して臨みたい」と意気込みを語った。

〈 牛栄子 ― 謝依旻 〉
 「ずっとわからない状況だった」と牛扇興杯。大石同士の攻め合いに発展する大乱戦となった。「里菜ちゃん(藤沢女流本因坊)とは、手合で勝ったことがないので精一杯頑張りたい」と次戦への抱負を語った。




10月26日

〈 徐文燕 ― 加藤千笑 〉
 「初めての本戦出場だったので、まず1勝したい」と語る徐二段。堂々たる打ち回しを見せて2回戦進出を決めた。「次の相手(向井千瑛六段―稲葉かりん二段の勝者)はどちらも強く、緊張せず落ち着いて打てるように頑張ります」と次への意気込みを語った。

〈 大須賀聖良 ― 三村芳織 〉
 中盤で機敏な打ち回しで大須賀が主導権を握るも、中盤で形勢が急接近しヨセ勝負へ。最終的には大須賀が薄氷の半目勝ちを収めた。次戦について「(上野愛咲美女流名人とは)公式戦では初手合なので楽しみ」と抱負を語った。




10月23日

〈 王景怡 ― 吉田美香 〉
 互いに眼がない石がねじり合う力戦。「攻めているつもりが、自分の方が苦しい展開に」と王。最後は巨大な攻め合いを読み切った王が中押し勝ちを収めた。次の上野梨紗二段戦について「初手合です。強い人なので楽しみです」と抱負を語った。

〈 上野愛咲美 ― 鈴木歩 〉
 本局は苦しい戦況から互いに大石を仕留めにいく大乱闘となった。上野が持ち前の腕力を発揮し、紙一重で勝利。「ずっと打ちにくそうな碁だったので嬉しい」と上野。次は三村芳織三段―大須賀聖良二段の勝者と対戦する。




10月19日

〈 上野梨紗 ― 佃亜紀子 〉
 「序盤から考えていない良い手を打たれて動揺した」と上野二段。序盤から一進一退の展開に。中盤以降で相手の攻めを無力化し、上野が押し切る流れとなった。「2回戦にいくことが初めてで嬉しい。精一杯頑張ります」と次局への抱負を語った。

〈 藤沢里菜 ― 小山栄美 〉
 藤沢女流本因坊が難解な中盤戦を制し、開幕局を制した。ヒヤリとした局面もあったようだが、「(危ない局面でも)集中して臨めたのが結果につながった」と語る藤沢。次戦は謝依旻七段―牛栄子扇興杯の勝者と対決する。

2回戦

11月20日

〈 上野梨紗二段 ― 王景怡三段 〉
 巧みなサバキを見せて快勝した上野二段。準決勝で対決する藤沢女流本因坊について「女流本因坊戦の最終局はずっと悪くて『勉強しなければ』という意欲が増しました。藤沢先生との対局が楽しみです」と語った。


〈 藤沢里菜女流本因坊 ― 牛栄子扇興杯 〉
 中央のまとめ方は焦点となった本局で手厚い収束を見せた藤沢女流本因坊。「これから、たくさんの対局がありますので、体調に気をつけて臨みたい」と次戦への抱負を語った。




11月16日

〈 上野愛咲美女流名人 ― 大須賀聖良二段 〉
 「序盤から戦いの碁で、読みの力が大事な碁になって楽しかったです」と上野。激しい戦いで、上野が黒9目半勝ちを収めた。


〈 徐文燕二段 ― 向井千瑛六段 〉
 序盤から中盤で徐は劣勢になるも、終盤で追い上げて逆転勝利を掴んだ。「ここまで残れると思っていなくて、準決勝に勝ち上がれて嬉しい」と徐は喜びを語った。

準決勝

11月23日

〈 上野愛咲美女流名人 ― 徐文燕二段 〉
 全体的に充実した内容で制した上野愛咲美女流名人。「(梨紗二段と対決することに対して)強い相手を倒して決勝まできていますから『妹に負けるのが怖い』とかはありません。むしろ、ノリノリですよ!」と抱負を語った。


〈 上野梨紗二段 ― 藤沢里菜女流本因坊 〉
 一進一退の攻防が続く中、上野梨紗二段が中盤で一気に主導権を握った。「これまで女流棋聖戦本戦1回戦(第24、25、26期)で負けていたので、挑戦者決定戦までこれて嬉しく思います。次も楽しく打っていきたいです」

決勝

12月14日

〈 上野梨紗二段―上野愛咲美女流名人 〉
 難しい戦いの中で、上野梨紗二段が主導権を握り、一気に押し切る内容となった。「年下で同期入段の仲邑菫さんは、私にとって刺激的な存在です。楽しく打って、個人的にも満足できる内容の碁を打ちたいです」と語った。挑戦手合はタイトル戦史上初となる10代対決となります。(梨紗二段が17歳、仲邑女流棋聖が14歳)


 上野愛咲美女流名人は「なんで負けたんだろうという感じです。序盤で喜び過ぎたのが良くなかったのかもしれません。次は大丈夫です!(今日の碁が)三番勝負だったら良かったな〜」と局後の感想を語りました。また、今年を振り返って「今年始めに菫ちゃんに負けて、最後に挑決で妹に負けて悲惨ですよね(笑)。途中で良いこともあったのでそこを思い出したいと思います」と締めくくりました。