対局者プロフィール
略歴
いちりき・りょう 1997年生、宮城県出身。宋光復九段門下。2010年、夏季入段(プロ入り、11年度採用)。14年、第1回グロービス杯世界囲碁U―20優勝。16、17年、天元戦挑戦。20年、碁聖を奪取し初の七大タイトル獲得、天元を奪取し二冠、九段。21年、名人戦挑戦。スピードある読みを武器に精度の高い終盤力が持ち味。日本棋院東京本院所属。
5番勝負への抱負
昨年、はじめての七大タイトルの碁聖を獲得でき、続けて天元戦でも結果がでたことで自分自身ほっとしました。やってきたことが無駄ではなかったと感じます。今年の碁聖戦では負けてしまいましたが、名人戦では挑戦権を得て、世界戦でも上位に進むことができています。自信を持って自分の碁を打っていきたいと思っています。
昨春に大学を卒業し、コロナ禍もあって家にいることが増えました。昨年から今まで以上に集中して囲碁に取り組むことのできる環境となりました。
挑戦者となった関七段はAI(人工知能)を使い細かいところまで調べている印象。昨年は新人王を獲得しており、地道な努力が実を結んでいると感じます。
初手合ですので、手探りの部分が多くなります。私は対戦相手の棋譜は調べるタイプで、どういう布石やどんな展開になるか対策を立てて臨みます。手厚く打っていけば力を出せるのではと考えています。
日程的には他のタイトル戦と並行しての戦いとなりますので大変な面はありますが、タイトル戦に出続けるのは目標としていたことなので、やりがいを感じます。
年下の棋士と挑戦手合を打つのは初めてになります。自分自身の持てる力を100パーセント出せるように臨みます。
昨春に大学を卒業し、コロナ禍もあって家にいることが増えました。昨年から今まで以上に集中して囲碁に取り組むことのできる環境となりました。
挑戦者となった関七段はAI(人工知能)を使い細かいところまで調べている印象。昨年は新人王を獲得しており、地道な努力が実を結んでいると感じます。
初手合ですので、手探りの部分が多くなります。私は対戦相手の棋譜は調べるタイプで、どういう布石やどんな展開になるか対策を立てて臨みます。手厚く打っていけば力を出せるのではと考えています。
日程的には他のタイトル戦と並行しての戦いとなりますので大変な面はありますが、タイトル戦に出続けるのは目標としていたことなので、やりがいを感じます。
年下の棋士と挑戦手合を打つのは初めてになります。自分自身の持てる力を100パーセント出せるように臨みます。
略歴
せき・こうたろう 2001年生、東京都出身。藤澤一就八段門下。13年、第30回ワールドユース選手権・少年組で優勝。17年入段(プロ入り)、20年、新人王戦優勝、21年、天元戦本戦初出場で初の挑戦権を獲得、七段。囲碁AIに造詣が深く「囲碁ソムリエ」の異名も。明るい大局観を持ち自在に打ち回すオールラウンダー。日本棋院東京本院所属。
5番勝負への抱負
今期の天元戦本戦トーナメントではトップ棋士との戦いを勝ち切ることができ、大きな収穫となりました。タイトル挑戦に満足せず、奪取を目標に五番勝負に臨みます。
一力天元は序盤から終盤まで隙がなく、厳しい相手です。私はAI(人工知能)研究の成果もあり序盤ではトップ棋士と互角以上に戦えることもありますが、中終盤で大きな差があると感じています。修正して少しでもいい状態で挑みたいですね。
ほとんどの棋士がAIを使い研究をしていますが、私はAI同士の棋譜を見て自分なりに考えるようにしています。そこは他の棋士と違うところではないでしょうか。
自分はAIの影響を受けていますが、碁の本質は人間味のあるところだと思っています。どんな碁でも打てるようにと考えていますし、戦いを仕掛けられれば受けて立ちます。
最近のタイトル戦では、井山裕太棋聖=名人、本因坊、碁聖=や一力天元をはじめ芝野虎丸王座、許家元十段が出ることが多く、4人以外の棋士が挑戦手合に出るのは珍しいことではないでしょうか。
相手を強いと考えすぎると手が伸びなくなってしまいます。気後れすることなく自分なりに内容の濃い碁を打ち、注目していただけるようにがんばります。
一力天元は序盤から終盤まで隙がなく、厳しい相手です。私はAI(人工知能)研究の成果もあり序盤ではトップ棋士と互角以上に戦えることもありますが、中終盤で大きな差があると感じています。修正して少しでもいい状態で挑みたいですね。
ほとんどの棋士がAIを使い研究をしていますが、私はAI同士の棋譜を見て自分なりに考えるようにしています。そこは他の棋士と違うところではないでしょうか。
自分はAIの影響を受けていますが、碁の本質は人間味のあるところだと思っています。どんな碁でも打てるようにと考えていますし、戦いを仕掛けられれば受けて立ちます。
最近のタイトル戦では、井山裕太棋聖=名人、本因坊、碁聖=や一力天元をはじめ芝野虎丸王座、許家元十段が出ることが多く、4人以外の棋士が挑戦手合に出るのは珍しいことではないでしょうか。
相手を強いと考えすぎると手が伸びなくなってしまいます。気後れすることなく自分なりに内容の濃い碁を打ち、注目していただけるようにがんばります。