「難攻不落」高尾九段の城の中
ここでは週刊碁連載中の「つるりん式観る碁のすすめ~四字熟語編」で書ききれなかったこぼれ話を紹介します。
「難攻不落」の回では平成四天王の一人、高尾紳路九段が選ばれました。厚いのになぜか地もあり、優勢時にはまったく隙のない打ち回しをする。まさに、堅固な城を思わせるような棋風です。
ところで、そんな高尾九段には通称「しもきた研」と呼ばれる城(高尾九段主宰の研究会)があります。つるりんの二人も「しもきた研」に出入りしているということで、城の中の様子を聞いてみました。
- つる「部長(河野臨九段)や(藤沢)里菜ちゃん、関(航太郎天元)くん、他にもたくさん来てるよ。高尾先生は手合がない日はだいたいいつもいらっしゃるよね」
- りん「そうだね。しかも、研究室すごいキレイだよね。なんか、高尾先生がトイレ掃除とか掃き掃除とか、全部してくださってるらしいよ」
- つる「すごいよね。我々にお茶やおやつも用意してくださるんだけど、コップとかの備品も全部先生が用意してるんだよね」
- りん「ほんとに優しい先生だよねー」
清潔で、出入り自由で、お茶とお菓子が付いていて、PC完備で、碁盤と手合時計があって、高尾九段に碁のことを相談できて...。つるりんの話を総合するに、高尾九段の城「しもきた研」はとんでもないパラダイスであり、城の主である高尾九段はとんでもない人格者であるようでした。
棋士にとっての楽園「しもきた研」の主、高尾紳路九段
- * 「しもきた研」の名前は昔、研究室が下北沢にあったために付けられました。今は移転して下北沢にはありませんが、なごりで「しもきた研」と呼ばれることが多いようです。
記・編集K