ここでは週刊碁連載中の「つるりん式観る碁のすすめ~四字熟語編」で書ききれなかったこぼれ話を紹介します。(つる=鶴山淳志八段、りん=林漢傑八段)
「風林火山」の回では現代でも戦国でも通用するイケメン棋士、本木克弥八段が選ばれました。火のような攻めに、山のようにじっくりとした打ち回し、林のように静かな人柄、そして、風のように素早く(?)結婚した。というのがつるりんの分析です。
若干こじつけにも見えますが(特に風の部分)、「本木八段は一番鎧兜が似合う棋士である」というりんの言葉には、多くの方が共感したのではないでしょうか。
「武士」を彷彿とさせる本木八段は藤澤一就八段門下です。そして、藤澤門下生の中にはたくさんの個性豊かな棋士がいます。そこで、今回は「多士済済」の四字熟語がぴったりな、藤澤門下生たちのご紹介!...と書き始めて気付きました。一気に紹介するには人数が多過ぎる...。そこで、「こぼれ話」史上最長、まさかの3部作でいきたいと思います。まずはヒカルの碁世代、藤澤門下のお兄さん、お姉さん的存在からスタートです。
【 飛田早紀二段 】
関西棋院所属。棋士ユーチューバーの一番手です。チャンネル登録者数は囲碁系ユーチューブチャンネルの中では破格の2万人超え!!つるりんの2人が尊敬してやまない存在です。
【 寺山怜六段 】
つるりんから「晴耕雨読」の称号を与えられました。古碁研究のホープです。NHK杯準優勝の実力と、知的かつ明快な解説で、関係者間の信頼は絶大です。
【 沼舘沙輝哉七段 】
囲碁センス抜群で、周りをハッとさせる天才的な着想で魅せてくれます。努力家で20代半ばを過ぎてからグイグイ力を付けてきているともっぱらの評判。
【 木部夏生二段 】
愛称「ベッキー」。ダンスが得意なユーチューバー棋士です。実力はもとより、イベントの司会など、活躍の幅をどんどん広げてきています。院生の頃にインスリンの分泌が突然不足してしまう1型糖尿病という難病を発症しましたが、藤澤八段によれば「弱音一つ吐かず」プロ入りを果たしました。