週刊碁連載中「つるりん式観る碁のすすめ~四字熟語編」のこぼれ話(つる=鶴山淳志八段、りん=林漢傑八段)、今回は「風林火山」に藤澤一就八段門下の本木克弥八段が選ばれたことから、「多士済済」な藤澤門下生をご紹介しています。1部では本木八段から木部夏生二段までを、2部では2001年生まれの4人を紹介しました。3部ではこれから花開く、フレッシュなTEENS棋士を紹介します。
【 藤井浩貴初段 】
静岡県出身。フワッとした局面でセンスの良さを発揮します。最近漏れ伝わるところでは碁のセンスだけではなく、笑いのセンスもあるかもしれない期待の新人。
【 竹下凌矢初段 】
埼玉県出身。中学1年生から天豊道場に住み込んで修業しました。棋風はバランス感覚に優れたオールラウンダー。
【 上野梨紗初段 】
2019年に12歳で姉、上野愛咲美女流棋聖に続いて入段しました。詰碁が得意でお姉さんとは違うタイプの力戦家。同年に入段した仲邑菫二段のライバルと目される大器です。
【 河原裕初段 】
令和4年度の新入段者です。冬季棋士採用試験本戦の中盤で3連敗した際に、藤澤八段から勧められた座禅会に参加し精神統一すると、そこから5連勝。最終成績を10勝5敗で終え、見事棋士の仲間入りを果たしました。
最後はこの方で締めましょう。今を時めく多彩な棋士たちを世に送り出す名伯楽。新宿こども囲碁教室の総指揮官、ガンダム先生こと藤澤一就八段です!
新宿こども囲碁教室で生徒たちの指導にあたる藤澤八段。ガンダムのマグカップは寒い時期に欠かせない指導の供。
藤澤八段が一部でガンダム先生と呼ばれているのはガンダムの大ファンだからです。16歳で劇場版を見て以来、追い続けています。好きなキャラクターはクワトロ・バジーナ。クワトロ・バジーナの「まだだ、まだ終わらんよ」というセリフを思い浮かべると頑張れるそうです。最近は首や肩に慢性的な不調を抱えているとのことですが、誰よりも熱い心で日々指導にあたっています。