ここでは週刊碁連載中の「つるりん式観る碁のすすめ~四字熟語編」で書ききれなかったこぼれ話を紹介します。(つる=鶴山淳志八段、りん=林漢傑八段)
今回はタイトル獲得数60、名誉棋聖で名誉名人で名誉碁聖の小林光一九段をご紹介しました。小林九段はつる&りん世代に多大な影響を与えたレジェンド中のレジェンド。御年70歳ですが、「碁への探究心は純粋そのものでまるで少年のようだ」とつるりんは言います。桐山杯では前年勝率ランキング第1位の小池芳弘七段を破るなど、その実力は健在。いつお見かけしても若々しく快活な小林九段はまさに理想の70歳という感じがします。
そこで、本コラムでは小林光一九段式健康の秘訣を伺ってきました。いつまでも若々しく元気で健康に過ごしたい方は必見です!
(インタビュア=編集K)
- - 先生はいつもお元気そうですね。
- ○ 70歳っていうと僕が若い頃はだいぶおじいちゃんだなって思っていたんだけどね、自分がなってみるとそんなに変わらないっていうかね。体調もいいし、元気だね。
- - 素晴らしいです。健康の秘訣を教えてください。
- ○ 健康の秘訣は碁を打つことかな(笑)。
- - さすがです。ただ、他にもきっと生活習慣の中に健康を維持する秘訣があると思うので、先生の一日のスケジュールを教えていただけますか?まず、朝は何時ごろに起きられるのでしょうか。
- ○ 僕は朝型でね。3時には起きちゃうんだよね。だからその分眠くなるのが早くて、9時には布団に入っているかな。
- - 3時はものすごい早起きですね。朝起きられた後は何をなさるんですか?
- ○ まずコーヒーを淹れるよね。それから新聞を読んで、その後パソコンの前に座って前日に打たれた碁に目を通す。面白くてね、気づくと4、5時間は経っているかな。
- - 朝ごはんはどうされているのでしょうか。
- ○ 僕はだいたい9~10時に朝食兼昼食を食べるんです。一日3食はちょっと多いみたいでね。2食でも体重は減らないし、ちょうどいいんで、そうしています。
- - ご飯を食べられた後はどんな風に過ごされるのでしょうか。
- ○ 日によりますけどね、午後はだいたい仕事をしたり、散歩にでたり、ゴルフをしたり、孫(張心澄初段、心治初段)が来て一緒に勉強したり。ゴルフはすごく歩くからいいんです。だいたいプレーが終わると2万歩くらい歩いていますから。
- - 午前中は碁の研究をなさって、午後は運動をされることが多いんですね。
- ○ まあそうですね。早起きなもので午前中が長いから色々できていいんですよ。
- - 最初に「健康の秘訣は碁を打つこと」とおっしゃっていました。やはり碁は健康にいいですか?
- ○ 対局は張り合いになるからね。それに、碁はいくらやっても未知の世界で面白い。そうやって没頭できる事があるっていうのはありがたい事です。元気の源だと思います。
- - 先生がいつもお元気な理由が見えてきた気がします。ありがとうございました。
記・編集K