2022.10.07「原幸子四段【絶滅寸前!!蛤碁石救済作戦にご協力お願いします!】」


 日本囲碁界の宝である蛤碁石。特に国産の蛤から作られた白石は、その品格のある美しさや、手に馴染みいくら打っても疲れない愛着の湧く打ち心地、耳に響く深い音...。何をとっても最高です。

 でも、それがもう作れなくなっていることや、日本中で棄てられてしまっている悲しい現実をご存じでしょうか?

◆このお話をライブ映像でご覧頂く場合はこちらから
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 販売されている新品はないかネット上で探したら、1セットだけ見つかりました!
 『幻の日向産蛤碁石』

 今、唯一会社として蛤碁石を製造されている、こちらの黒木碁石店の方にお話しを伺いました。

 現在は、何年か前に久しぶりに原料が手に入った、メキシコ産の蛤で作り続けていらっしゃるようですが、海外からの原料の輸入も難しく、他の方法もうまくいってない状況で、蛤碁石の製造自体、先の見通しはたっていないのだそうです。

 国産の蛤に至っては、何ともう50年程前(昭和40年代前半頃)に原料が枯渇してしまったとのこと...。

 値段も高騰して 40号(厚め)で5500万円にもなっていたそうですが、今はそれももう作ることはできず、以前作ったものを一部、販売せず保存することにしている状態だそうです。

 ある程度知ってはいましたが、想像以上に絶望的な状況でした。

 これは半永久的に使えるものですし、せめて日本中で持っていらっしゃる方にとにかく大切にしてほしい...
 そう願っているのですが、今、さらなる悲劇が頻発しています。

 戦後昭和30年代くらいまで、どこの家庭にも普通にあった蛤碁石ですが、和室から洋室へ住環境が変わってきたり、囲碁をしなくなってしまった、持ち主が亡くなってしまった、ネットでしか打たなくなったから、薄汚れて古くなったから、など...
 様々な理由で、その大変な価値に気付かれることなく、破棄されてしまう、ということが実際に起きています。

 この十年くらい囲碁入門講座のたびに「おじいちゃん、おばあちゃんや、ご親戚のおうちにありませんか?」と、その話をし続けていましたが、それだけではらちがあかないことを悟りました。

 捨ててしまう方の大半が、昔から囲碁をされ続けていらっしゃる方や、囲碁を全くご存じない方だからです。

 先日(9月26日)こちらに送らせて頂いた、『囲碁ファン獲得へ!一万人動員に挑戦!!』で、囲碁界の外に出て一般オンラインイベントに参戦を始めたのも、そのことが大きな理由のひとつになります。

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 明日8日夜に行われるこちらのイベントでは、当日のご参加に関わらず、メールアドレスの登録さえして頂ければ、蛤碁石のお話をさせて頂いたライブ映像を全員の方にプレゼントさせて頂きます!

 一人でも多くの方に、まだ誰にも知られていない囲碁の凄い効果の話と、幻の蛤碁石の話が伝わりますように...まずは是非みなさまに知って頂きたいです。

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 そしてできましたら、囲碁をご存じない方にもこちらを転送して頂けるとありがたいです。
 どうぞよろしくお願い致します。

 最後に...、蛤の貝殻から碁石一粒一粒を手作業で大切に作られている感動の映像を紹介させて頂きます。
 https://www.youtube.com/watch?v=1VljuuMqR9k



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