「2021年活躍予想その2~4強キラー?~」に引き続き、2021年以降のタイトル戦線を盛り上げるのは誰か。記者目線で勝手に予想してみます。(記・保田大地)
その3 ~昇段街道まっしぐら~(賞金ランキング編)
現在、棋士が昇段する方法は大きく分けて、(1)タイトル獲得による昇段、(2)勝数による昇段、(3)賞金ランキングによる昇段、の3通りです。
大きな話題となることの多い(1)の昇段に対して、私が個人的に毎年注目しているのは1月に発表される(3)の賞金ランキング昇段です。
売り出し中の若手がランクインすることが多く、近い将来どのような棋士が活躍するかを知るための一つのバロメーターと言えるでしょう。
今年も沼舘沙輝哉七段ら11名が各段の上位として昇段を果たしました。
さて、ここでクイズです。
今回のランキング昇段で、ある新記録が誕生したのですが、達成したのは誰でしょう。
それは・・・・・・
小池芳弘六段です。
2015年6月に夏季採用枠で16年度の入段を決めた小池六段は、17年1月には賞金ランキングで二段へ昇段。
さらにそこから毎年昇段を重ね、今年1月、なんと5年連続の昇段を果たしました。
これまでにも5年連続で昇段した例はありましたが、すべて賞金ランキングによって昇段したのはこれまで4年連続が最多でした。
小池六段は神奈川県出身、故・高林拓二七段門下の22歳。令和三羽ガラスの一角、許家元八段と同門です。
すでに棋聖戦Bリーグに安定して在籍するなど、一流棋士の一歩手前まで来ている小池六段。
さらなる活躍によって6年連続の昇段なるか。注目です。