第4回SGW杯中庸戦の表彰式が12月7日、東京都新宿区で行われ、優勝した潘善琪八段は初めての棋戦優勝に顔をほころばせた。
SGW杯中庸戦は無冠のミドルエイジ(31歳以上60歳以下かつ七大タイトル戦などの優勝経験がない棋士)に参加資格がある棋戦。優勝者には賞金200万円が授与される。
【潘善琪八段謝辞】
まさか自分が優勝できると思っていませんでしたが、打ちたいように打てたのが良かったのだと思います。早碁では若手が有利な中、中庸戦は僕ら世代にとって、とてもありがたい棋戦です。僕の優勝によほど驚いたのか、台湾のSNSでも『世界では選手生命が非常に短い中、このような棋戦が行われている日本のシステムは素晴らしい』と話題になっていました。妻には僕のわがままで散々苦労をかけてきましたが、いつも応援してくれました。その妻が誰よりも喜んでくれたのが何より嬉しかったです。これからも精進していきますので、よろしくお願いいたします。
SGW杯中庸戦は優勝すると棋戦を卒業になる。歴代優勝者は第1回・林漢傑八段、第2回・黄翊祖九段、第3回・金澤秀男八段、第4回・潘八段。
記・品田渓
表彰状を手に記念撮影をする潘善琪八段