一力遼棋聖がカッコいい!最近、SNSを中心にそういう声が増えているように思う。もともと硬派で頭脳明晰な一力棋聖は素敵だったが、20代も後半に入りさらにその魅力が増してきているということだろう。
記者は6月10日に26歳を迎えた若き棋聖の魅力に盤外から迫るべく、インタビューを行った。学生時代はどんなキャンパスライフを送っていたのか、大学でよく食べていた学食のメニューは?といったことから、現在の恋愛事情まで。幅広くいろいろなことをうかがったので、この中にファンの方もまだ知らない事実があるかもしれない。
- ― 本日はお忙しい中、取材に応じていただいてありがとうございました。
- ○ いえいえ、よろしくお願いいたします。
- ― 今回は26歳のお誕生日を迎えられたのを機に、一力棋聖の囲碁以外の側面をファンの方にご紹介したいと考えています。
- ○ はい。
- ― まずは大学についてお聞きしたいのですが、一力棋聖はたしか、早稲田大学社会科学部卒業でらっしゃいましたよね。
- ○ そうです。
- ― いろいろな授業を受けられたかと思いますが、中でも印象に残っている、興味を持った科目はありますか?
- ○ これは専攻とあまり関係ないですが、数理科学が好きでした。
- ― 数理科学ですか。さわりで結構なので、内容を教えていただけますか?
- ○ 自然を数学的に理解するというもので、カオス理論とか、エントロピーなどがあります。これは6年近くたった今でも全部ではないですが覚えています。
- ― 本格的な大学数学という感じですね。ところで、学食は利用されていましたか?
- ○ はい。大隈講堂の裏手にあるカフェテリアで食べることが多かったです。
- ― お気に入りのメニューはありましたか?
- ○ カツカレーはよく食べていましたね。あとは季節限定の麺類とか。
- ― たくさん課題もあったかと思いますが、大学の勉強はどちらでされていたのでしょうか。
- ○ 社会科学部がある14号館の自習室が多かったです。授業と授業の合間とか、お昼を食べ終わってから授業が始まる前に次の授業がある教室で勉強したりすることも多かったですね。
- ― キャンパスライフといえばサークル活動ですが、一力棋聖は入ってらっしゃらないですよね?
- ○ そうですね。ほとんど囲碁をしていたので、サークル活動はしませんでしたし、囲碁以外の交友関係は少なかったですね。でも、授業が同じ人と昼食を一緒に食べたり、周りの方の就活の話を聞いたりすることはありました。
- ― 話は変わりますが、昨年、都立白鴎高校の同級生だった星合志保三段が孫喆七段とご結婚されました。どうご覧になられましたか?
- ○ どう・・・。発表で知ったので「あ、今のタイミングなのか」と驚きましたが・・・。
- ― 今お付き合いされている方はいらっしゃいますか?
- ○ ・・・。えっと、それはご想像にお任せします(笑)。
- ― 勢いで聞いてしまいました。失礼いたしました(笑)。
- ○ 同年代でそういう話が増えては来ていますが、僕は僕でマイペースにやっていこうと思います(笑)。
- ― すみません、もう一つだけ。恋愛や結婚などが頭を占める割合は何%くらいでしょうか?
- ○ ・・・今は囲碁のことなど他に考えることが多いので・・・、5%くらいですかね。
- ― 5%ですか・・・。これはかなり少ない・・・?いや、囲碁がほとんどを占めているであろう中で5%はむしろ結構ある方なんでしょうか?
- ○ その辺の解釈はお任せで(笑)。
- ― わかりました(笑)。いろいろとぶしつけにお聞きしてしまい、申し訳ありません。
- ○ いえいえ(笑)。
- ― 一力棋聖が体力作りにランニングをされているのは有名ですが、最近は水泳を始められたと伺いました。
- ○ 屋外のランニングだと天気に左右されてしまうので、今は屋内プールで泳ぐことが多いですね。
- ― ランニングは5㎞を25分と聞きましたが、水泳はいかがですか?
- ○ 25分で500~600mくらいです。
- ― ちなみに型は?
- ○ 平泳ぎです。
- ― 一力棋聖は河北新報で『一碁一会』というコラムを執筆されています。今後、記者としてやってみたいこと、興味のある分野などはありますか?
- ○ アスリートの方や経営者の方など、各業界のトップに立たれている方がどういったことを考えていらっしゃるのかは興味があります。
- ― 日々お忙しくてなかなかお時間がないかと思いますが、仕事とは別に興味のあることはありますか?
- ○ そうですね。旅行が好きなので、時間が取れたら国内旅行がしたいですね。タイトル戦などで地方にうかがう機会は多いのですが、観光となると難しいので。
- ― 現在本因坊戦の真っ最中でこれから碁聖戦とタイトル戦が続きます。そのような中で本日は本当にありがとうございました。
- ○ こちらこそ、またよろしくお願いいたします。
記・品田渓