第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の第3ラウンド第11戦が、2月22日に中国の上海市で行われ、韓国の5番手、朴廷桓九段と中国2番手の范蘊若五段が対戦した。
本棋戦は、日中韓の勝ち抜き団体戦。21日に行われた第3ラウンド第10戦で日本の井山裕太九段が敗れて、日本の敗退が決定。韓国の残り選手は朴廷桓九段だけ、中国は范五段をはじめ4人が残っている。
本棋戦は、日中韓の勝ち抜き団体戦。21日に行われた第3ラウンド第10戦で日本の井山裕太九段が敗れて、日本の敗退が決定。韓国の残り選手は朴廷桓九段だけ、中国は范五段をはじめ4人が残っている。
その第11戦の結果は269手まで范蘊若の白番1目半勝ち。中国の4連覇が決まった。
第18回の本大会を勝ち抜き団体戦としてみると、中国の1番手である范廷鈺九段が、1999年に農心杯として衣替えして以降で最長記録の7連勝をしたことで、最短の第11戦で決着するという中国の完勝。これで歴代優勝回数は韓国11、中国6、日本1となった。
第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦結果
〈優 勝〉中国8勝1敗
〈準優勝〉韓国2勝5敗
〈3 位〉日本1勝5敗
現地入りしていた中国チームで優勝の喜びを分かち合う。トロフィーを持つのが范蘊若。
左から連笑七段、柁嘉熹九段、范五段、柯潔九段
范蘊若(左)が韓国の朴との大熱戦を制し、中国の4連覇を決める勝利をあげた
局後の検討にて。日本の井山九段(中央)も盤側から感想戦を見守る
局後の検討。柯潔九段(右)も身を乗り出して感想に加わる
第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦第11戦終局図
黒 朴廷桓(韓国) 白 范蘊若(中国)
269手まで、白1目半勝ち
第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦は日本棋院ネット対局「幽玄の間」で生中継いたしました。
実施概要
- 日程
- 第1ラウンド・中国延吉(第1戦~第4戦):2016年9月27日(火)~9月30日(金)
第2ラウンド・韓国釜山(第5戦~第9戦):2016年11月25日(金)~11月29日(火)
第3ラウンド・中国上海(第10戦~第14戦):2017年2月21日(火)~2月25日(土) - 出場棋士
- ■ 日本
■ 韓国
- 朴廷桓九段
- 李世乭九段
- 姜東潤九段
- 金志錫九段
- 李東勲八段
- 柯潔九段
- 柁嘉熹九段
- 范廷鈺九段
- 連笑七段
- 范蘊若五段