初防衛を目指す上野愛咲美女流本因坊に藤沢里菜女流立葵杯が挑戦する
第39期女流本因坊戦(主催:共同通信社/
協賛 :JA共済連、共栄火災、
囲碁将棋チャンネル)挑戦手合五番勝負第5局が11月25日(水)に東京都千代田区「日本棋院東京本院」7階特別対局室で打たれ、
藤沢が274手までで黒番半目勝ちをおさめ、シリーズ3勝2敗としタイトルを奪取、2期ぶり通算4期目の女流本因坊タイトルを獲得した。
終局時刻は18時54分。持ち時間4時間のうち残り時間は黒番の藤沢が2分、白番の上野が1分だった。
これで藤沢は女流名人、女流立葵杯、博多・カマチ杯とあわせて女流四冠となった。
上野の連覇はならなかった。
この対局については女流本因坊戦•KK共同通信ツイッター、
「日本棋院囲碁チャンネル」の
映像ライブ配信および
ネット対局「幽玄の間」等にてお楽しみください。
また詳細・解説につきましては加盟各紙の観戦記、毎週月曜日発売の「週刊碁」、
毎月20日発売の月刊誌「碁ワールド」等にてお楽しみください。
コメント
- ●藤沢里菜女流名人
- 「ずっと苦しんでいた碁だった。勝ちを意識したのは最後手止まりでようやく勝ちを意識した。 2、3局目が押されての負けだったので少し自信をなくしたが、4局目から勝つことができた。最終局も力を出し切ることができた。 女流本因坊戦は伝統ある最高位のタイトル。獲得できたことは本当にとてもうれしく思う」
- ◯上野愛咲美女流本因坊
- 「序盤は悪いと思っていたが、途中で難しくなった、思ったより悪くなかったかと思い始めたが、 黒にうまくやられてこれはもう終わったと思っていた。(終盤で)よくわからないがまた難しくなった。途中は時間は無いし錯覚してるしで、全然わからなかった。 第1局の時は、(内容が悪く)恥ずかしいと思っていたが、第2局からは結構内容が良くて、でも、第4局で負けたときにあの碁を勝てなかったのは問題だったかなと思う。 第5局は序盤はもっと早く負けてしまうのではないかと思ったが、里菜先生相手に半目勝負できたので、これからも自信を無くさないように打とうと思います」
第39期女流本因坊戦挑戦手合五番勝負 第5局 終局図
黒:藤沢里菜女流名人 白:上野愛咲美女流本因坊
陣容
タイトルホルダー | 上野愛咲美女流本因坊(女流本因坊/扇興杯) |
挑戦者 | 藤沢里菜女流名人(若鯉/女流名人/女流立葵杯/博多・カマチ杯) |
立会人 | 片岡聡九段 |
新聞解説 | 鶴山淳志八段 |
記録 | 伊藤優詩五段、青木裕孝二段 |
幽玄の間解説 | 内田修平七段 |
日本棋院囲碁チャンネル | 鶴山淳志八段、他 |