井山追いつく 決着は最終局へ【第46期碁聖戦挑戦手合五番勝負第4局】


 連覇を目指す一力遼碁聖井山裕太三冠(棋聖・名人・本因坊)が挑戦する 第46期碁聖戦挑戦手合五番勝負第4局(主催:新潟日報聞社新聞囲碁連盟・ 日本棋院・関西棋院、 協賛:日本製紙株式会社、株式会社ブルボン、パンダネット、製品協賛:日本製紙クレシア株式会社)が8月17日(火)に新潟県新潟市 「新潟グランドホテル」で打たれ、 井山が198手までで白番中押し勝ちをおさめ、2勝2敗のタイとした。終局時刻は19時13分。残り時間は、両者ともに1分だった。

 決着最終第5局は、8月29日(日)に、東京都千代田区「日本棋院東京本院」『幽玄』で打たれる。

 対局については「日本棋院囲碁チャンネル」の 映像ライブ配信、 およびネット対局「幽玄の間」等にてご覧いただけます。
 また詳細・解説については「新聞囲碁連盟」加盟各紙の観戦記、 毎週月曜日発売の「週刊碁」、 毎月20日発売の月刊誌「碁ワールド」等にてご覧いただけます。


終局後のコメント

井山裕太棋聖
「右辺に打ちこんでからの打ち方は右下から下辺方面が雄大なので無理気味なんだろうなと思っていました。 キリ伸び(白108)から打ち込み(白110)になって、その前よりは楽しみな局面になりましたが、はっきり勝ちを意識したのは最後の方でした。 ひとまず最終局を打てることが嬉しい、自分なりにコンディションを整えて精一杯やりたい」
一力遼碁聖
「ハサミツケ(黒77)はちょっと感情的でしたね。地の損がひどかったので結果的にそこで苦しい碁にしたと思います。 最後も手順を尽くせば実戦よりは難しい図はあったかもしれないが良くなるまでは大変ですかね。名人戦も始まる日程になりますけど精一杯後悔の無いようにやりたいと思います」

第46期碁聖戦挑戦手合五番勝負第4局終局図

黒:一力遼碁聖 白:井山裕太棋聖

(幽玄の間解説:蘇耀国九段

追い込まれてからが井山の真骨頂か 本因坊戦に続き劣勢からフルセットに持ち込む
一力 昨年の天元戦の再来(最終局で勝利)なるか
検討室の面々 左から張栩九段(立会人)、宋光復九段(一力の師匠)、柳時熏九段(常務理事)、首藤瞬八段(新聞解説)
日本棋院囲碁チャンネルで初めての解説を行う、張栩九段。立会人も自身初。
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一力昼食:牛サーロインステーキ
井山昼食:稲庭うどん
一力午後のおやつ:ショコラアナナス
井山午後のおやつ:フルーツ盛り合わせ
新潟日報社からの景観



陣容

タイトルホルダー 一力遼碁聖(天元・碁聖)
挑戦者 井山裕太三冠(棋聖/名人/本因坊)
立会人 張栩九段
新聞解説 首藤瞬八段
記録 木部夏生二段豊田裕仁初段
幽玄の間解説 蘇耀国九段
日本棋院囲碁チャンネル 首藤瞬八段、他

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