名人2連覇および通算8期を目指す井山裕太名人に一力遼天元が挑戦する 第46期名人戦挑戦手合七番勝負 (主催:朝日新聞社・日本棋院・関西棋院) 第7局は静岡県河津町「今井荘」で11月4日(木)・5日(金)と打ち継がれ、黒番の井山裕太名人が中押し勝ちをおさめ防衛を果たした。残り時間は井山が8分、一力が1分、終局時刻は18時26分だった。
対局の模様については、朝日新聞デジタル、 「日本棋院囲碁チャンネル」の映像ライブ配信 (1日目/2日目)、 およびネット対局「幽玄の間」等にてご覧いただけます。
また詳細・解説については、朝日新聞紙面の観戦記、 毎週月曜日発売の「週刊碁」、 毎月20日発売の月刊誌「碁ワールド」等にてご覧いただけます。
終局後のコメント
- 井山裕太名人
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(本局を振り返って)
最初からのっぴきならない戦いになって、中央の辺りでもう少し追及する手があったかな、とやや後悔していた。
1日目の形勢は難しいかと思っていた。
封じ手はかなり悩んだ。トンだ手は感触はそんなに良くない手かと思ったが実際にはわからない。
トンでから戻るのでは少し変調かなと思ったが、それなりに難しかった。
2日目の休憩明けの二段に抑えた手(黒91)は、普通ははっきりおかしい手だったかもしれない。
(6-十四の辺りに)戻っているのが普通で、多分それでいくべきだった.
白のノゾキに隅をどんどん稼ぐような展開でもそんなに自信はなかった。実戦は中央に迫られて最後まで分からなかった。
(勝ちを意識したのは)
中央の大石が左辺とつながる手がありそうな局面になって、右上も(黒123から)先手で嫌味を消して、中央つながるような展開なら地合いで行けると思った。
(これで名人連覇、通算8期目となったが)
大変なシリーズだったので、もちろん結果が出たことはよかったが、
シリーズを通して反省点や課題も見えたので、少しでも次に生かしていけるように頑張りたい。
- 一力遼天元
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序盤から前例のない展開だった。
ツケてカタツかれて(25)受けてもつらいので反発したが、止めた感じはあまりよくないのかなと思っていた
出切り(48)もあまり感じの良い打ち方ではないので苦しめなのかなと思っていた。
封じ手のあたりは自信はなかったがそれなりに難しいの勝負かなと。
ノゾキ(96)が軽率でした。取られてはっきり苦しくした。
ここで正しく打てればまだ勝負圏内だったかもしれない。
(シリーズ通して総括)
負けた碁は内容的にまずい碁が多かった。結果は仕方なかった。
今日の碁もそうだが全体的にミスが多かったので修正してこの場に戻ってこれるようにしたい。
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横塚力七段と徐文燕初段の解説は囲碁将棋TV-朝日新聞社-で
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第7局1日目
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