6回目の優勝を目指す本因坊文裕と
初めての決勝進出、初優勝を目指す平田智也七段が対戦する
第29期阿含・桐山杯 全日本早碁オープン戦・決勝
(特別協賛:阿含宗/
後援:毎日新聞社、
京都新聞社)
が10月1日(土)に京都府京都市山科区「阿含宗本山総本殿 蝸牛庵(かぎゅうあん)」で打たれ、
平田智也七段が278手までで白番1目半勝ちをおさめ初優勝を飾った。終局時刻は17時10分。本因坊文裕の2年ぶり6度目の優勝はならなかった。
本対局の模様は YouTube の
「
日本棋院囲碁チャンネル」で 映像配信を、
また、ネット対局「
幽玄の間」では棋譜中継をお送りしました。
本対局の詳細は、毎週月曜日発売の「週刊碁」および、
毎月20日発売の月刊誌「碁ワールド」に掲載します。
終局後のコメント
- 平田智也七段
- (優勝した心境について)
終わったばかりなのであまり実感はないがうれしい気持ち。
(序盤から中盤の形勢判断について)
難しくてよくわからなかった。切られた時は苦しいかなと思ったが、(それでも)出来上がり難しくてまだ先が長いかなと思った。
(ヨセの形勢判断について)
コウになってしまってはっきりダメにしたと思っていたが、ワリコミなどが利いていつまでも細かかった。ヨセも難しくて何もわからなかった。
(一力さんや井山さんというタイトルホルダーの二人に勝って優勝したことについて)
自分はまだまだ実力が足りないと思っている。運が良かっただけなのでまだまだ勉強しないといけないと思っている。
(井山さんとの初めての公式戦について)
こういった大きな舞台で初めて打てることは非常に楽しみにしていたしうれしかった。不安もあったが楽しめたと思う。
(日中決戦に向けて)
中国の棋士は格上の選手たち、最近始まった本戦の棋譜を見ているが非常に高いレベルなので必死で喰らいついてゆきたい。
- 本因坊文裕
- (最近は珍しい中国流の布石について)
手番もわからなかったので特別準備していたわけではない。
(中盤の打ち回しについて)
序盤が不本意な出来上がりで形勢が苦しいと思っていた、ここでがんばってヨセ勝負にできればと思っていた。
(ヨセ勝負について)
終盤の大寄せではっきりまずい手を打ってしまった。
正しく打っていてもどうなっていたかわからなかったが最善とは程遠い手を打ってしまった。
(来期に向けて)
特に最近自分の思うようなレベルで戦えていなかったのでまた少しでもいい戦いができるように精一杯やりたい。
陣容