羽根直樹碁聖に一力遼八段が挑戦する第45期碁聖戦(新聞囲碁連盟主催)挑戦手合五番勝負第3局が8月14日(金)東京都千代田区「日本棋院東京本院」で打たれ、一力が160手までで白番中押し勝ちをおさめシリーズ3連勝とし自身初の七大棋戦タイトルを獲得した。
終局は18時44分。持ち時間4時間のうち残り時間は黒番の羽根が1分、白番の一力が2分だった。
一力はこれまで9つのタイトルを獲得していたが七大棋戦は5回挑戦するもいずれも井山の前に涙を飲んでいた。
一方羽根は本日が44歳の誕生日だったが自ら誕生祝いとはできずタイトルは1期で手放すこととなった。
終局後のコメント
- ◯一力遼八段
- 「【本局について】序盤からあまり前例のない進行で判断の難しい場面が多かったかなと思います。中央の打ち方も正しかったかどうかわからないですし、最後(左辺で)生きることができて少し残るかなと思いました。
【シリーズ振り返って】1局目はずっと紙一重の勝負でしたし、2局目は負けの碁でしたので非常に運がよかった、全体を通して今の持っている力を出せた事はよかった」 - ●羽根直樹碁聖
- 「【本局について】気づいた時には苦しい形勢になったなと思っていました。中盤までの進行がおかしかったかなと後になって思いました。
【シリーズ振り返って】今の力は出し切れたがそれでも力及ばずという感じだったので仕方ないと思います。」
また後日主催各新聞、「週刊碁」「月刊碁ワールド」にて詳細な解説を掲載いたします。
第45期碁聖戦挑戦手合五番勝負第3局 終局図
黒:羽根直樹碁聖 白:一力遼八段