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25歳以下、六段以下の棋士で争う第46期新人王戦決勝三番勝負 (主催:しんぶん赤旗・日本棋院・関西棋院) 第3局、上野愛咲美四段-外柳是聞三段戦が15日(金)に東京都千代田区「日本棋院東京本院」で打たれ、白番・外柳是聞三段が中押し勝ちをおさめシリーズ2勝1敗で優勝、自身初のタイトル獲得となった。
対局の模様については、「日本棋院囲碁チャンネル」の 映像ライブ配信、 およびネット対局「幽玄の間」にてご覧いただけます。
また詳細・解説については、しんぶん赤旗紙面の観戦記、 毎週月曜日発売の「週刊碁」、 毎月20日発売の月刊誌「碁ワールド」等にてご覧いただけます。
終局後のコメント
- 外柳是聞三段
- 2局目でちょっと力負けをして、今日も挑戦する気持ちで来たが、いつもよりのびのび打てた感じで、自分としては良く打てた方と思う。普段は序盤でAIで研究した手をよく打つが、(右上の)大ゲイマガカリは全然知らない手だったが、たまたまそんなに悪くないワカレになった。布石は自分としては不満が無かった。自由に打てたのが良かったかもしれない。
(優勢を意識したのは)左辺の白が少し薄かったが、ノゾキ(白182)が利いて、最初に黒ツケた手(黒163)が何もない形になれば少し残りそうかと思った。
ラストチャンスというよりは、こういう大きな舞台で打つのはもしかしたら最初で最後になるかもと新人王戦のことばかり考えて生活していた。対局が終わるまでは楽しく打てたが、対局までの準備の時間はあまり眠れなかったり、食事がおいしくなかったり、そういう日々だったので(終わって)ほっとしている。
(地元の応援もあったのでは)ずっと冴えない成績で、あまりいいニュースを届けることができていなかったが、今回優勝できたので少しは喜んでいただけるんじゃないか、恩返しができたと思う。
(これからの目標は)自分の憧れとしてリーグ戦で戦ってみたい。ライバルたちがどんどん上で戦っているので、自分も少しでも近づきたい。 - 上野愛咲美四段
- 序盤の早いところでトンだ手(黒19)が打った瞬間後悔して、その後も何手か後悔する手を打ってしまい、気付いた時には形勢が悪くなっていた。
(広瀬優一五段、関航太郎七段と同門の棋士が新人王を獲得していて)流れは来ているのかと思ったが、新人王戦はあまり勝ったことがなかったので、今回の流れはいい感じかと思っていたが、1局目打った時に実力差があると感じた。
でも3局打つことができて勉強になった、打つことができてよかった。
女流棋士の男女混合棋戦決勝結果
棋戦 | 西暦 | 期 | 優勝者 | 相手 | 勝敗 |
---|---|---|---|---|---|
新鋭トーナメント | 1992 | 23回 | 柳時熏五段 | 中澤彩子二段 | |
NEC俊英 | 1997 | 12期 | 楊嘉源七段 | 小山栄美五段 | |
新人王戦 | 1997 | 22期 | 山田規三生七段 | 青木喜久代七段 | 2 - 0 |
竜星戦 | 2019 | 28期 | 一力遼八段 | 上野愛咲美三段 | |
若鯉戦 | 2020 | 15期 | 藤沢里菜四段 | 孫喆七段 | |
新人王戦 | 2021 | 46期 | 外柳是聞三段 | 上野愛咲美四段 | 2 - 1 |
陣容
対局者 | 上野愛咲美四段 |
対局者 | 外柳是聞三段 |
立会人 | 蘇耀国九段 |
記録 | 三浦太郎初段、森智咲初段 |
幽玄の間解説 | 富士田明彦七段 |
日本棋院囲碁チャンネル | 沼舘沙輝哉七段、他 |