潘善琪が優勝!【第4回SGW杯中庸戦 優勝決定戦】


 開催年の4月1日現在31歳以上60歳以下で7大棋戦、竜星戦、阿含桐山杯およびSGW杯中庸戦の優勝経験が無い棋士による棋戦、 第4回SGW杯中庸戦(協賛:株式会社セントグランデW)本戦が、 11月6日(土)7日(日)に東京都千代田区「日本棋院東京本院」で行われた。 本戦は16名によるスイス方式4回戦(1日2対局、2日間)で順位を決定する。持ち時間はなく1手30秒、1分の考慮時間10回のテレビ棋戦方式の早碁で行われた。

 2日目の7日(日)は14時より4回戦が行われ、3連勝同士の優勝決定戦、 潘善琪八段奥田あや四段戦は、潘が黒番3目半勝ちし、 うれしい公式戦初優勝を飾った。

 中庸戦本戦の模様は幽玄の間で全局手順ライブ中継いたしました。 また2日目の模様は日本棋院囲碁チャンネルにて 映像ライブ配信しました。


終局後のコメント

●潘善琪八段
「まさか自分が優勝するとは思っていなかったのでびっくりしている。プロになってから何かで優勝することがひとつの目標だった。目標を達成できてうれしい。 右上でうまく打たれたら悪くなりそうな気がしていたがとれれば悪くないかと。その後いいかと思っていたが、ヨセでもたついて最後は半目勝負と思っていた。残っていてホントによかった」
○奥田あや四段
「こんなところまで勝ち上がってこれるとは思っていなかったので、この舞台で戦えたことだけでも幸せです。(奥田応援が多かったと思うが)ご期待に添えず申し訳ないです。 序盤左下でやりそこねて悪くしてしまったので右上を仕掛けていったがあまりうまくいかなかった。終始押されていてチャンスはなかった」


11月7日(日)4回戦結果(左勝者 △黒番)

△潘 善琪八段 3目半  奥田あや四段(優勝決定戦)
△大垣雄作九段 中押し  鶴山淳志八段
 金 秀俊九段 中押し △堀本満成五段
 安斎伸彰七段 9目半 △林 子淵八段
△張 豊猷八段 中押し  水間俊文八段
△大橋拓文七段 中押し  黒瀧正樹六段
 松本武久八段 中押し △加藤充志九段
 岩丸 平七段 時間切 △中野寛也九段


潘善琪、うれしい初優勝
奥田、わずかに届かなかった。来年以降に期待
昨年の中庸戦以来の大盤解説会が東京本院で開催された
終局後大盤解説会場で解説をする、潘
出場棋士、関係者で記念撮影


第4回SGW杯中庸戦 優勝決定戦 終局図

黒:潘善琪八段 白:奥田あや四段

(幽玄の間解説:寺山怜六段



最終順位



第4回中庸戦本戦出場者

中野 寛也九段
初出場
大垣 雄作九段
2期ぶり2回目
加藤 充志九段
初出場
金 秀俊九段
3期連続3回目
張 豊猷八段
4期連続4回目
鶴山 淳志八段
4期連続4回目
岩丸 平七段
初出場
大橋 拓文七段
2期連続2回目
安斎 伸彰七段
3期ぶり2回目
黒瀧 正樹六段
初出場
堀本 満成五段
初出場
奥田 あや四段
2期連続2回目


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