第6局を終えて5勝1敗の、張心治(ちょう・こはる)さん(12)と栁原咲輝(やなぎはら・さき)さん(11)による史上初の小学生同士の直接対局首位決戦で注目を浴びた
『令和4年度女流特別採用棋士採用試験リーグ』最終第7局が1月29日に打たれ、張さんが黒番6目半勝ちをおさめ6勝1敗の成績で1位となりました。
正式には2月1日の常務理事会の承認を経て、張さんのプロ入りが決定となります。
心治さんは張栩九段と小林泉美七段の次女で、
2020年4月に入段した姉の張心澄初段(15)に続いて合格。母の泉美七段の父は小林光一名誉棋聖、
母は小林禮子七段、祖父は木谷実九段で4世代棋士となります。
張心治さん
「(今の気持ちを)うれしかった。(今日の碁について)まだよくわからない。(勝ったと思ったのは)ヨセのとき。(連絡したときの父のコメントは)「よかった」」
張栩九段(父)
「(現在の心境は)実力的にはまだまだだと思っていたので、奇跡的、ちょっと信じられない感じ。 この2ヶ月、予選が始まって本戦に入ってこの期間にはっきり目に見えて成長しているのを感じたので これはもしかしたらチャンスが少しはあるのかもとだんだん期待が高まっていた。 でも、もともと実力はまだまだと思っていたので、あんまり期待しないで見守っていた。ほんとに奇跡のような気持ち。 (今日はどのような気持ちでいたか)あまり期待しすぎてもいけないので。。 やっぱりどきどきする部分は結構あった。実は昼頃、妻とふたりで神社に行って心を落ち着かせた。 (連絡を受けたときどのような言葉をかけたか)正直に言うと実はフライングというか、先に情報を聞いていた(笑) その場ではあまり言葉が思いつかなかった」
藤沢里菜女流四冠
「入段おめでとうございます。先日女流本因坊就位式ではまだプロ入りは遠いとお母様の小林泉美先生(棋士・七段) から伺っていたので驚きました。謙遜だったんですね(笑)。お父様の張栩先生(棋士・九段)にも昔からお世話になっております。 一家全員プロになるなんて本当にすごいですね。お姉さんの心澄さん(初段)、心治さんどちらとも打ったことがなく、 将来公式戦で打てるのを楽しみにしています」
仲邑菫二段
「入段おめでとうございます。心治ちゃんとは昨年何度か一緒に勉強させてもらいました。これからもお互い強くなれるように頑張っていければと思います。」