囲碁殿堂表彰

第20回表彰

中村 道碩 (なかむら どうせき)

生年
1582(天正10)年
没年
1630(寛永7)年
経歴(棋歴)と主な業績
囲碁四家の一つ、井上家の初代に位置付けられている。本因坊算砂の弟子とされ、31歳で算砂と同じ五十石取りになっている。同時代に活躍していた一世安井算哲とは常に競り合っていたが、道碩の方が勝ち越している。また江戸城でも算哲と対局しており、これが「御城碁」の始まりとされている。元和10年(1624年)、算砂より譲られ、二人目の名人碁所となる。

牧野 伸顕 (まきの のぶあき)

生年
1861(文久元)年
没年
1949(昭和24)年
経歴(棋歴)と主な業績
政治家・外交官。大久保利通の二男として鹿児島で生まれる。名は「しんけん」とも。吉田茂は娘婿。イタリア公使、文相、農商務相、外相などを歴任。パリ講和会議に全権委員となる。また対英米協調外交を推進。官僚・軍部・政党の調整に努めた。離合集散を繰り返していた囲碁界の大同団結の機運は、大正12年(1923年)に発生した関東大震災を機に高まる。翌大正13年、大多数の棋士が集合し、日本棋院が誕生し総裁に選ばれる(~昭和21年)。
牧野 伸顕
牧野 伸顕

加藤 正夫 (かとう まさお)

生年
1947(昭和23)年
没年
2004年(平成16年)
経歴(棋歴)と主な業績
福岡県出身。昭和34年、12歳で木谷實九段に入門し、昭和39年入段。名人2期、本因坊4期、王座11期など数々のタイトルを獲得。通算タイトル獲得数47。同じ木谷實門下の石田芳夫武宮正樹とともに「木谷三羽烏」「黄金トリオ」と呼ばれた。門下に大森泰志九段岡田伸一郎九段鈴木伊佐男八段小山栄美七段吉原由香里六段。力ずくで大石を仕留めることから「殺し屋」のニックネームがあったが、棋風とは裏腹に穏和で面倒見の良い人柄で人望が厚かった。平成16年には日本棋院理事長に就任、日本棋院の改革に取り組む。
加藤 正夫 名誉王座
趙 南哲

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