「囲碁において布石は、個性が一番出しやすく楽しいところです。ただ、しっかりとした方針を持って打たないことには、すぐに形勢を損じてしまいます」と著者の大橋成哉七段。
　本書は、布石における石の方向を考える一冊です。二択問題42題、三択問題10題、合計52題が収められています。対象は1級から10級。初段を目指します。
　大橋「本書で布石の基本を学んでいただければ、思い描いている布石を打てるようになるはずです」
　二択問題は、五つのテーマに取り組みます。自分の星に相手が三々入りしてきたときのオサエの方向、同じく星にツケられたときのオサエの方向など。どれも実戦によく現れる形です。周囲の配石をよく見て、方向を選びます。三択問題は、チャレンジ編です。
　なお、本書は『囲碁未来』で2018年4月号から2019年3月号まで1年間連載した講座「2択で学ぶ布石の方向感覚」を加筆修正し、新題を加えて編纂したものです。