
書籍定価1,320円(税込)
- 発売日
- 2011年3月25日
- 著者
- 梶原武雄
B6判/
224頁
梶原流置碁必勝法九子から二子局までの置碁研究 日本棋院アーカイブ2
日本棋院アーカイブシリーズの第二弾は、昭和55年発行の『梶原流置碁必勝法』(梶原武雄著)である。
本書は、昭和54年から発行された「梶原の碁」シリーズの最終五巻目として、置碁という分野に、梶原九段が本格的に取り組んだ一冊である。はしがきに、「…梶原は、真剣に置石をにらみつけてみた」とあるが、たとえば大いに力の差があるはずの九子局なのに、下手のほうが、九段の十八番でもある捨て石の妙技を繰り出し、序盤で早々オワッなど、痛快な梶原流が随所に見られる。
石の働きに敏感な姿勢は、置碁だからといって変わらない。一手一手に最善を求めようとする梶原九段の姿を、名囲碁ライターの中山典之六段が、絶妙の筆まわしで伝えてくれる。九子局から二子局までの置碁の序盤戦を題材に、懐かしの梶原イズムに浸かりたい方におすすめしたい一冊である。
2011年3月 日本棋院
※ この本は解説書です。