【第41期名人戦七番勝負第１局】

６期４連覇を目指す井山裕太名人に、高尾紳路九段が挑戦する第41期名人戦七番勝負（主催・朝日新聞）が８月30日、東京都文京区「ホテル椿山荘東京」にて開幕した。連続挑戦で10年ぶりの復位を目指す高尾が、名人の猛攻をしのぎきり、勝利。幸先のよいスタートを切った。現地の陣容は、立会・趙治勲名誉名人、新聞解説・河野臨九段、記録係・藤村洋輔二段、横塚力初段、大盤解説・張豊猷八段、下坂美織二段。

【第42期天元戦挑戦者決定戦】

若手有望株の筆頭と呼ばれ続けてきた大器が、ついにタイトル戦の舞台に登場することとなった。第42期天元戦の挑戦者決定戦が９月２日に東京・日本棋院で行なわれ、一力遼七段が山下敬吾九段に白番４目半勝ち、井山裕太天元への挑戦権を獲得したのである。19歳での天元挑戦は史上最年少、10月末に開幕する五番勝負で、史上初となる「19歳での七大タイトル保持者」を目指すこととなる。