週刊碁9月24日号

週刊碁9月24日号

2018年9月17日発売

  • 第43期名人戦七番勝負第2局

  • 第66期王座戦挑戦者決定戦
  • 新講座・目算ナビゲーター白石勇一

特集内容

【第43期名人戦七番勝負第2局】

井山裕太名人に張栩九段が挑む第43期名人戦七番勝負第2局(主催・朝日新聞社)が9月12、13日に愛知県田原市「角上楼」で行われた。対局は開幕戦と同じくコウ争いが勃発。名人戦にふさわしい難しい互角の戦いが延々と繰り広げられ、終わってみればその手数は名人戦史上2番目の長手数となる336手。その激戦を井山が白番2目半で勝利を収め、シリーズ2勝目をあげた。立会・羽根泰正九段、新聞解説・羽根直樹九段、現地大盤解説・下島陽平八段、聞き手・金賢貞四段、記録・卞聞愷二段、西岡正織初段。


【第66期王座戦挑戦者決定戦】

七冠独占を崩された井山裕太王座だが、この秋はまだまだ刺客が襲い掛かる。9月13日、東京・日本棋院本院で行われた本木克弥八段と一力遼八段という若手二人による王座戦挑戦者決定戦は、文字通りのライバル対決。井山も休む暇がないが、挑戦者をめぐる争いも厳しい。対局は若手同士の対戦らしく、AI由来の工夫が満載された序盤から力のこもった中盤、そして終盤の難解なコウ争いへと進む。ぎりぎりの勝負を制したのは一力だった。