特集内容
【第44期名人戦挑戦者決定プレーオフ】
19歳、芝野虎丸が名人戦の挑戦者に――まれに見る激しい挑戦者争いだった。終盤に入ったラウンドで挑戦者候補は5人。それが4人になり、リーグ最終局は3人の争いに。しかし本命と思われた井山が脱落し、8日、芝野と河野臨の間でプレーオフが東京の日本棋院で行われた。この内容が夏らしく熱い戦い。双方が死力を尽くして戦い、終盤は半目勝負に。そして最後に笑ったのは芝野だった。
【第44期碁聖戦五番勝負第4局】
初めての防衛戦に臨む許家元碁聖と8年ぶりの碁聖位復冠をめざす羽根直樹九段が激突する第44期碁聖戦五番勝負第4局(新聞囲碁連盟主催)が8月9日に愛知県名古屋市日本棋院中部総本部「祥雲」で行われた。すでに背水の陣だった許だったが、第3局に続き、本局でも終始主導権を握り、133手という短手数で勝利。決着は最終局に持ち越された。立会・小県真樹九段、記録・大竹優三段、長徳徹志初段。