特集内容
【第44期名人戦七番勝負第2局】
張栩名人に芝野虎丸八段が挑戦する第44期名人戦七番勝負(主催・朝日新聞社)第2局が台北市「シャングリ・ラ ファーイースタン プラザホテル台北」で9月10、11日に行われた。序盤でペースを握った名人だが、封じ手明けの攻めに誤算があり、地元・台北で勝利を飾ることは出来ず。挑戦者が持ち前の粘り強さ、冷静な読みでスコアをタイに戻し、七番勝負は俄然盛り上がりを増した。第3局は岐阜市「岐阜グランドホテル」で17、18日に行われる。
【羽根直樹碁聖インタビュー】
平成四天王が令和に見せた。昨年、鮮やかな復活劇を遂げた張栩名人に続き、第44期碁聖戦で7年ぶりに7大タイトル挑戦をしていた羽根直樹九段が劇的な結末でタイトルを獲得したのだ。この8月で43歳になった羽根の復活劇はここ数年続いた若手台頭の流れを食い止め、経験の大事さと碁の奥深さを示すもの。時代は井山一強時代からバラエティに富む群雄割拠の時代へ。名古屋の日本棋院中部総本部で羽根新碁聖に聞いた。