週刊碁10月14日号

週刊碁10月14日号

2019年10月 7日発売

  • 第44期新人王戦決勝三番勝負第1局

  • 第23期ドコモ杯女流棋聖戦本戦
  • 第6回ネット棋聖戦

特集内容

【第44期新人王戦決勝三番勝負第1局】

多くの囲碁界を代表する棋士たちが若かりし頃、その名を本棋戦に刻んできた。第44期新人王戦決勝三番勝負(主催・しんぶん赤旗)の第1局が9月30日、東京・市ケ谷の日本棋院東京本院で行われた。午後5時48分、259手まで孫喆七段が小池芳弘四段に黒番5目半勝ちを収め、新人王獲得まであと1勝に迫った。持ち時間は各3時間で、残りは孫七段、小池四段ともに1分となり、終盤までもつれる大熱戦となった。第2局は10月7日に同所にて行われる。


【第23期ドコモ杯女流棋聖戦本戦】

10歳の天才少女、仲邑菫初段が入段1年目から活躍、女流棋聖戦本戦に進出した。1回戦の相手は昨年女流最強戦で初タイトルを獲得した万波奈穂四段である。9月30日に東京市ヶ谷の「竜星スタジオ」で行われた注目の一戦には多くの取材陣が駆け付けて、対局場のスタジオに入り切れない面々は、交替で対局開始の様子を撮影することになった。戦闘的な棋風の仲邑初段が積極的に仕掛けて大乱戦となり、主導権を握って有望と思われたが、勢い余って打ち過ぎてしまった。万波四段が反撃して流れを引き戻してからは、一気に逆転して圧倒している。また、同日の藤沢里菜女流本因坊―向井千瑛五段戦は藤沢が、10月3日に行われた青木喜久代八段―西山静佳初段戦と矢代久美子六段―謝依旻六段戦は、西山と謝が制し2回戦に進出している。