週刊碁10月5日号

週刊碁10月5日号

2020年9月28日発売

  • 第45期名人戦七番勝負第3局

  • 新初段シリーズ・張心澄新初段
  • 第8回全日本学生最強位戦

特集内容

【第45期名人戦七番勝負第3局】

名人、ついに反撃開始――第45期名人戦七番勝負(主催・朝日新聞社)第3局が9月23、24日に山口県「山口市菜香亭」で行われ、芝野虎丸名人が大熱戦を制した。第2局同様、優位に打ち進めるも、挑戦者・井山裕太棋聖の秘術が炸裂。あわや逆転という流れだったが、ギリギリで踏みとどまった。値千金の1勝で、シリーズスコアは名人の1―2。ついに反撃の狼煙を上げた。


【新初段シリーズ・張心澄新初段】

父・張栩九段、母・小林泉美六段、祖父・小林光一九段名誉棋聖、祖母・小林禮子七段、曾祖父・木谷實九段、父の師・林海峰名誉天元、父の師の師・呉清源九段、日本碁界の近代史そのもののような背景を持つ張心澄(14)が女流特別採用棋士採用試験を1位で通過し、今年4月にデビューを果たした。週刊碁のお披露目、新初段シリーズで胸を貸すのは祖父、小林九段と共に数々の名勝負を繰り広げ、一時代を築いた趙治勲名誉名人。脈々と続く歴史の1ページに張心澄の名前が新たに加わる。