【大和ハウス杯第59期十段戦五番勝負第５局】

許家元新十段誕生――。フルセットにもつれ込んだ大和ハウス杯第59期十段戦五番勝負（主催・産経新聞社）の第５局が４月28日、東京都千代田区の日本棋院本院で行われ、挑戦者の許家元八段が芝野虎丸十段を先番中押し勝ちで下し、２年８ヵ月ぶりにタイトルを獲得した。ひたすら力勝負、ヨミ比べに終始したシリーズの最終局にふさわしい熱戦だった。

【新初段シリーズ・曽富康初段】

どうもお待たせしました。令和二年度の新初段シリーズのラスト走者・曽富康初段の登場だ。曽初段はマレーシア出身。３年前に来日して、洪清泉四段の主宰する洪道場の住み込み弟子として囲碁修行に励んでいる。令和二年度冬季棋士採用試験で４位（９勝５敗）の好成績をあげ、外国籍特別採用枠での入段となった。今回、胸を貸してくれるのは松本武久八段だ。