週刊碁4月11日号

週刊碁4月11日号

2022年4月 4日発売

特集内容

【第77期本因坊戦リーグ最終一斉対局】

一力、余のプレーオフに――第77期本因坊戦リーグ(毎日新聞社など主催)の最終一斉対局が3月31日、日本棋院東京本院で打たれた。全勝の余正麒八段が敗れ、一力遼棋聖が1敗を守ったため、挑戦者決定プレーオフが4日、同院で打たれる。いずれが勝っても、本因坊戦の舞台は初めて。一力なら名人、棋聖に続いて、本因坊文裕(井山裕太九段)との七番勝負。余なら、関西棋院所属棋士としては、第17期の半田道玄九段以来、60年ぶりの本因坊挑戦となる。


【新初段シリーズ・鈴川七海新初段】

日本棋院中部総本部にちょっと不思議な新星が現れた。鈴川七海初段。川を流れる鈴が七つの海を巡る。ロマンあふれる名前が示すように、鈴川の囲碁人生は大きな夢が取り巻いている。そんな鈴川と縁の深い棋士の一人が下島陽平八段だ。名古屋で囲碁イベントを主催する下島八段は多くの子供ファンとの接点がある。鈴川も下島八段に囲碁を一から習って成長した一人。あの時の少女が今は「プロ」として目の前に立つ。さて、どんな碁になるのだろうか。