週刊碁1月16日号

週刊碁1月16日号

2023年1月 9日発売

特集内容

【第31期竜星戦決勝】

第31期竜星戦(主催・囲碁将棋チャンネル)の決勝は暮れの12月26日に放送され、本因坊文裕(井山裕太本因坊)が結城聡九段を下して10年ぶり4回目の優勝を果たした。感慨深い優勝だったに違いない。決勝トーナメント2回戦で信じられないミスを犯したまま勝ちが確定する“事件”があった。「自分の棋士人生で経験したことのないような見落とし」。大失敗を乗り越え、緩まぬ態度の熱闘で久しぶりの栄冠をつかんだ井山は、優勝の重みをかみしめた。


【一力遼棋聖・棋聖戦直前インタビュー】

2023年が幕を開けた。昨年の囲碁界は、井山裕太大三冠の牙城が崩れ、群雄割拠へと歴史が動いた。新たな時代のページがめくられる今年、まずは棋聖戦七番勝負がスタートする。もはや「三羽ガラス」の若名は返上する時。一力遼棋聖と芝野虎丸名人の、文字通り頂上決戦だ。名シリーズになる期待が高まる中、一力棋聖に名人を迎え撃つ心境を語っていただいた。昨年を「考え方が一番変化した大事な年」と位置づける一力棋聖。何が変化し、今年にどう臨むのか――。