週刊碁8月14&21日合併号

週刊碁8月14&21日合併号

2023年8月 7日発売

特集内容

【第48期名人戦リーグ挑戦者決定プレーオフ】

第48期名人戦リーグは本割りでは決着せず、同率決定戦にもつれ込んだ。芝野虎丸名人への挑戦権を手にするのは、井山裕太王座か、一力遼棋聖か。注目の大一番は7月30日、日本棋院「幽玄」の間にて打たれた。一力が築いた黒の大模様に白番の井山が突入するスリリングな戦いになり、難解な読み合いを井山がシノいで勝利。名人戦七番勝負への切符を手にした。「リーグ戦では運に恵まれました。大きな舞台で芝野さんと戦えるのを光栄に思う」と井山。挑戦手合は8月24日に開幕する。


【第47回文部科学大臣杯全国高校囲碁選手権大会全国大会】

第47回文部科学大臣杯全国高校囲碁選手権大会全国大会が、7月24日から26日の3日間、日本棋院東京本院で開催された。25日午後から行われた個人戦は、都道府県予選を勝ち上がった男子98名、女子94名が参加し、実力伯仲の熱戦が続いた。ベスト8の争いも接戦に次ぐ接戦。応援団も熱くなる中、男子は小島二十くん(大分・大分東明2年)、女子は小室杏花さん(角川ドワンゴ学園S3年)が、それぞれ初優勝。前半(24日、25日午前)は団体戦が行われ、男子は仙台第二(宮城)が昨年に続き頂点に立ち、女子は3年連続決勝進出の花園(京都)が2年ぶり2度目の優勝を果たした。優勝した両校とも昨年と同一のメンバーでの出場である。