対局者プロフィール
略歴
いやま・ゆうた 1989年、大阪府東大阪市生まれ。2002年プロ入り。05年、第12期阿含・桐山杯で優勝。09年、第34期名人戦で史上最年少の名人になったのをはじめ、7大タイトルを次々に獲得。今年4月に囲碁界初の7冠同時制覇を達成した。天元戦は結城聡天元(当時)を破った第37期から3連覇。第40期で失冠したが、翌期復位した。バランスが良く、柔軟に打ち回す。
5番勝負への抱負
ここ数年の大きな目標だった7冠同時制覇を達成しましたが、これまでと変わりなく対局に臨んでいます。一力さんとは初めてのタイトル戦なので、どうなるのか楽しみ。自分の初めてのタイトル戦は少し気後れしたが、最近の若手は自分の碁に自信を持っているように見えます。一力さんも臆することなく挑んでくるでしょう。年下が相手ということはあまり意識しません。こちらも一局一局に集中して、納得のいくシリーズにしたい。
略歴
いちりき・りょう 1997年、仙台市生まれ。宋光復九段に入門し、2010年にプロ入り。13年、若鯉戦で優勝。14年、史上最年少の16歳9カ月で棋聖戦のリーグ入りを果たし、同時に七段昇段。同年、グロービス杯世界囲碁U―20戦と新人王戦で優勝した。天元戦は3期連続の本戦入りで、今回が7大タイトル初挑戦となる。オーソドックスな打ち方をする本格派。
5番勝負への抱負
10代での7大タイトル挑戦が果たせてよかった。他棋戦で振るわず天元戦しか残っていない時期があり、頑張らないと、という気持ちがありました。本戦は厳しい相手が続き、難しい碁が多かったので、挑戦者になれたのは幸運だったかなと思います。井山さんは隙がなく強いうえ、タイトル戦になるとさらに強くなる印象があります。そんな方と5番勝負で打てるのはうれしいですし、勝ち上がった勢いを生かして、精いっぱい打ちたい。